「弘前」と聞いて思い浮かべるもの、それは「桜」。日本一の「桜」、それは「弘前」。弘前には「真の桜」があるのです。
サーセンね~、のっけからお国自慢で。でも、しょうが無いんすよ~、ホントなもんで。
何が凄いって、言葉に出来ない美しさなんすよ~。
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上の記事は昨年、弘前公園の桜の、言葉に出来ない美しさについて書いたものですが、写真を再掲しますので、お時間の無い方は写真だけでも見て~。
この写真は近頃話題の「花筏(はないかだ)」です。
弘前の「花筏」の尋常じゃないところは、お堀一面に花びらが散り敷いても、なお枝には十分な花が残っているという点です。散る花の美しさと、咲き誇る花の美しさが同時に楽しめるところが、他の追随を許さぬ「弘前」の桜の特徴です。
それが可能なのは、昨年の記事中にあるように、桜を「モリッ」と咲かせる「剪定技術」の賜であり、その技術は「リンゴ栽培」によって培われたものなのだそうです。
まさに、弘前公園の桜は津軽人の誇りであり、心の拠り所とも言うべきものなのです。
私は元々は弘前の人間ではありません。弘前で生まれ育った夫と結婚して弘前に住むことになりました。
桜の季節、夫は弘前公園に行くのをとても楽しみにしています。桜見物は勿論ですが、彼にとっては、公園を訪れた観光客が、「凄い!こんな桜は見たことが無い」とか、「やっぱり日本一だ!」と口々に褒めそやすのを聞くのが、無上の喜びなのだそうです。
反対に、あいにくの雨で桜が濡れそぼってみすぼらしくなっていたり、せっかくのゴールデンウィークには既に葉桜になっていたりすると、観光客の皆様に申し訳なく、土下座してお詫びしたいような気持ちになるのだそうです。
私は何人かの津軽人にこの話を面白おかしく語った事があるのですが、驚くべき事に、その全員が
「私も同じ気持ちです。」と答えたのです。恐るべし、津軽人の弘前公園桜愛!
今冬は雪解けが早く、3月の中旬はポカポカ陽気でした。このまま春を迎えるのかと思っていたら、彼岸のあたりから寒さがぶり返し、再びダウンコートを着るような日が続きました。皆、「寒いね」「寒いね」と異口同音に言い交わし、その後にはだいたい同じ言葉を続けたものです。
「でも、これで桜の開花が少し遅くなるからいいよね。」
今年のゴールデンウィークは10連休。日本中の皆さんを、満開の桜、「真の桜」の姿でお迎えしたい。津軽人全員の切なる願いです。兎にも角にも、桜はお天気次第。新元号にちなんで「礼ははずみます」と言っても、お天気には通じないのが残念なところ。運を天に任せて、さあ皆さん、乗り物と宿の手配を。弘前でお待ち申し上げます。では。