おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

『なつぞら』みています

 3月で仕事を辞めまして、その際一つ決めていたのは、朝ご飯はNHKの朝ドラを視ながら食べようということでした。

 理由は二つです。

 一つは、規則正しい生活を心がけたいと思い、朝ご飯の時間を固定するためです。

 二つ目は、ノスタルジーですね。

 子どもの頃、学校が夏休み・冬休みになると、家族揃って朝ドラを視ながらご飯を食べるのが、我が家のならいでした。親は、昼の再放送も必ず視ていたので、それに付き合って、一日二回視たりもしていました。その事がなんだか無性に懐かしくて、何十年ぶりに、朝ドラを視ることにしたのです。

 一日からスタートした『なつぞら』、視ましたよ。そして、あら、懐かしい。昔視た、『鳩子の海』を思い出しました。

  『鳩子の海』は昭和49年度の放送作品で、主役の戦争孤児で記憶喪失の女の子を斉藤こず恵が演じ、日本中のお母さん達の熱い声援を受けました。後に「鳩子」という名前をもらうその子は、最初は「薩摩いも子」と名付けられたと記憶しています。

 奇しくも昨日の『なつぞら』では、

 「東京では、サツマイモしか食べるものがなかった」

 「えー、いいなあ。あの甘いイモでしょう。食べたいなあ」

 「こっちのご飯の方が、ずっと美味しいです」

というやり取りがありました。

 この何気ない台詞のやり取りを聞いて、ああ、どんな状況でも隣の芝生は青いものなのだなあと思わされました。

 私はフルタイムの仕事を持っていたので、専業主婦のママ友からは、「仕事があってうらやましい」と良く言われました。私は私で、「でも、好きで働いているわけじゃないから」と答えていました。

 今、晴れて憧れの専業主婦となったわけですが、今度はどんな芝生を羨望のまなざしで見ることになるのやら。満足するも他をうらやむも、結局は自分の心一つだということは、頭では分かっているのです。

 自分で選んだ道ですから、自分で自分を納得させられるよう、右往左往しながらも頑張ってやってみたいと思います。

 記念すべき100作目の朝ドラのスタートと共に、あちらこちらで出帆のドラもにぎやかに打ち鳴らされています。なんといっても、4月、新年度のスタートなのですから。新入生・新入社員の皆さんはもちろん、リタイヤ一年生の皆さん、張り切って参りましょう。息切れに注意しながらね。では。