おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

桜蘂(さくらしべ)の弘前公園

 昨日、所用で外出したついでに弘前公園(お城)まで足を伸ばしました。

 一昨日も昨日も、弘前はちょっと恐いぐらいの強風が吹きました。お城の桜は、ソメイヨシノや枝垂れ桜は勿論、比較的遅咲きの品種も、もう残ってはいないだろうと思っていました。かわりに、若葉のいや増す勢いを楽しむつもりで向かったのでした。

 

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 東門です。お堀が濃いピンクに染まっていました。「花筏」はとうに終わっているはずなのに・・・。近づいてみますと、花筏ならぬ「桜蘂(さくらしべ)筏」なのでした。

 俳句に、「桜蘂ふる」という季語があります。桜が散ったあと、萼(がく)についている蘂や茎が降るように散ることをいい、地面をうっすらと赤く染めるさまは、花時が終わったあとのいかにも晩春という風情があります。

 

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 お城の中で撮った、これはちょっと「奇跡の一枚」です。雀は警戒心が強いうえに、私はカメラを構えてからシャッターを押すまで、すごーく時間がかかるので、こんな風に撮れるなんて、パンを置いた人に感謝です(ホントはダメなんでしょうけど)。

 雀の周りの地面に、ピンクに散っているものが桜蘂です。

 

 冒頭に「桜はもう残っていないだろうと思っていた」と書きましたが、私の予想は完全に裏切られました。お城のあちらこちらで、遅咲きの桜が今を盛りと咲き誇っていたのでした。

 

 品種名「関山(かんざん)」

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 満開の桜の下で、元「津軽美人」達が健康体操をしていました。まるで、桜の精のようでした(ウソです、ゴメンナサイ)

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 品種名「鬱金(うこん)」

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 緑がかったクリーム色の花びらが品格を漂わせ、そこに加わる濃い紅の色が、なまめかしい。見れば見るほど、うっとりさせられる桜です。

 

 品種名「普賢象(ふげんぞう)」

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 ポンポン菊とかポンポンダリアなどのように「ポンポン桜」と名付けたい可愛らしさでした。写真が下手で残念です。

 

 これらの他にもあちらこちらに満開の桜があり、共通しているのは八重咲きだということです。なので、本数は少なくても豪華さは堪能できます。そして、それらに立ち交じった、盛りを過ぎた「枝垂れ桜」が風情があるんですね。

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 打ち上げ花火が大輪の花を咲かせた後、パラパラと落ちてくる、そんな風に見える「名残の桜」です。4月21日の記事にも引用しましたが、改めて兼好法師の「花は盛りに・・・」の一節を思い浮かべました。

 

 また、4月29日の記事には「ハートに夢中♡な人々」というタイトルの写真をのせたのですが、その場所が今はどうなっているかと思い、行ってみました。

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 新緑のハートの下、桜祭りの後片付けが進行中でした。GWは終わったんだね・・・。

 ということで、まだまだ桜の見頃が続く弘前公園のレポートでした。

 皆さん、勉強やお仕事、ほどほどに頑張って下さい。五月病にならないよう、心(ハ-ト)の健康に留意して下さいね。では。