おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

豊かなる方言オノマトペの世界

 

 過日、離れて暮らす息子その2に久しぶりに会ったんですね。駅で待ち合わせたんですけど、階段を降りてくる息子の服装に唖然としました。

よさよさず格好して来たんだもの。

 失礼、つい津軽弁が出てしまいました。やっぱり感情がたかぶったときは出てしまいますね。標準語に訳すと、「貧乏くさい、みすぼらしい」格好という意味です。

 

 ブログを書くに当たり、生粋の津軽人の友人Kに確認しました。(私のマザータングは下北弁なので)

 

私「《よさよさ》って、標準語だとどうなる?」

K「標準語ねぇ・・・。《すんぷたれてる》?」

私「おい!津軽弁津軽弁で訳してどうする!」

K「ああ、ごめん、ごめん(笑)。穴開いた服を着てる感じ?」

私「そうそう、みすぼらしい、の意味合いが強いよね」

K「そうそう」

                           こんな感じ?      f:id:takakotakakosun:20180707200106j:plain ゴメンナサイ・・・

 

 私の《よさよさ》の解釈は合っていたようです。さて、次に皆さんにご紹介したいのは、《よさよさ》に相当する下北弁です。驚愕する準備をして下さいね。

 

《すくたらすくたら》と表現します。以下例文。

「東京で息子ど、いぎ会ったっきゃ、すくたらすくらって来て。じぇんこ、なんもねんだごった」

訳「東京で息子と会ったら、みすぼらしい格好で来て。お金が全然ないんだと思う」

 

 ね、方言って豊かでしょ。

 ではついでに、《すくたらすくたら》の反対オノマトペはというと・・・、あれっ?ない?思い浮かばない・・・。そんな・・・。

私が知らないだけで、存在はしてて欲しい。

 

 だって、「金持ちそうな」を表す言葉が無いってことは、「お金がありそうな」人がいないってことじゃないですか。いや、確かに貧しい土地柄ですよ、下北は。でも、悲しいじゃないですか、「お金がありそうな」人が一人もいないなんて!全然豊かな話じゃなくなってきました!

 ねえ、神様、仏様、なんとか下北を救ったら。(ちと苦しい)