下北半島はその形から「まさかり半島」とも言われます。
「ま~さかり、か~ついだ金太郎~」の、あの「まさかり」です。
(ちなみに、母方の祖父の名前は金太郎と言います。ホントです)
青森県の方言と言えば「津軽弁」「南部弁」のイメージですが、「下北弁」もまた、独特でして。「下北弁」にちなんだ、私の思い出話にお付き合い下さい。
小学校の日当たりの悪い中庭には、『水芭蕉』が白い花を咲かせました。都会から来た先生が、「こんな珍しい植物に、誰も関心がない」と惜しがりました。家に帰って、母にそのことを言うと、母は、
「【べごの舌】の何が珍しいってさ(何が珍しいというのだろう、いや珍しくなどない!)」と言って、あきれ顔でした。※「さ」は反語表現ですね
中学生になった私。学校帰りに『パンジー』の鉢があまりに素敵で、買って帰ったことがあります。母に「パンジーを買ってきた」と見せたところ、
「パンジーってどんな花かと思ったら、【ネゴのつら】か」
はあ?ネゴのつら?言われてよく見れば、確かにネコの顔にも見えますね。
先日、薔薇のお庭を拝見したという記事を書きました。それ以来、しきりに死んだ母のことを思い出しています。母も花が好きで、薔薇も何本か植えていたので。
もっとも、母の庭は何でもかんでも、手に入ったものはとりあえず植えるって感じで、「素敵」とか「美しい」とは言いがたいものでした。全くバラバラな庭でした。それでも田舎暮らしの母にとっては、数少ない楽しみの一つだったのでしょう。
とりとめのない話にお付き合い頂き、有り難うございました。
お礼に美しい写真をどうぞ。「薔薇のお庭」の女主人から頂いた薔薇とラベンダーです。
折角のお花、花器選びには神経を使います。過敏(カビン)になってしまうのです・・・。