おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

みたよ、『ゴジラマイナスワン』

 大ヒット作品と聞いて。それと、しばらく前にテレビで『シン・ゴジラ』をみたら意外に面白かったのもあり、一昨日、映画館に足を運び、『ゴジラマイナスワン』をみてきました。そもそも『ゴジラ−1.0』と書いてなんと読むのかも定かではなく、その意味するところなんて皆目わからない。そんな私でも、とても面白く、楽しめたのですから、名作・傑作なのだろうと思います。

 昭和36年生まれの私の認識では、『ゴジラ』は怪獣映画。つまり、子供向け映画です。大人は子供のお供で一緒にみる事はあっても、大の大人が『ゴジラ』をみるために映画館に行くなんて、そんな風に思っていました。でも、全然違うんですね。地方都市の平日の映画館、お客さんはちらほら程度でしたが、全員、大人。おじさん多め。皆さんもまだご覧でなければ、是非。映画館でみるべき映画ですから。

 押しも押されもせぬおばさんである私が怪獣映画である本作を楽しめたのには、大きく二つの理由があります。

➀人間ドラマがある

 様々な人間「関係」が丁度いい按配で描かれて、ヒューマンドラマとして味わえる。ネットでの評に「セリフで心情を説明し過ぎ」というのが散見されますが、私はその点も良いと思います。昭和の人間って、プライバシーの範囲が狭いですから、思ったことはあんなふうに口に出しても不思議はないです。『寅さん』の世界観ですね。それに、文芸作品ではないのですから、分かりやすくていいじゃないですか。

ゴジラが圧倒的に恐い

 もうね、ゴジラには一切の情け容赦が無くて、圧倒的暴力として人間を蹂躪しまくり。それがあたかも大規模な自然災害のようで、人間の無力さをリアリティを持って浮き彫りにするんですよ。怪獣映画なのに荒唐無稽って感じが無いんですよ。

 

 以上、私の感想であり、皆さんにおすすめする理由です。そして、もし、皆さんがみにいこうと思われたなら、以下に述べる注意点も参考になさって下さい。

➀役者の顔をみても名前がピンとこなくて、老化を実感する。

 ついこの前まで観ていた朝ドラコンビ(神木君と浜辺さん)なのに、しばらく気が付かない。また、ずっと江口のりこさんだと思っていたら、エンドロールで安藤サクラさんと分かり、驚く。

②来場者プレゼントが何なのか分からない

 B5サイズの両面にゴジラが印刷された「厚紙」を貰った(最初はクリアファイルかと)のですが、「これ何?」状態。

 帰りがけに劇場スタッフさんに尋ねました。

 「これは何というものですか?」と。流石に、「何に使うの?」とは気が引けてきけませんでした。

 「70周年記念オリジナルアートボードです」

 答を頂いてもなお分からない。ポスターの代わりなんですかね。スタッフさんは質問にちょっと驚きつつ、親切に応じてくれました。おばさんって、時々ゴジラ並の破壊力を発揮しますね。ごめんね、想定外の質問して。

 

 では皆さん、『ゴジラ』をみに行かれる際の心の準備はバッチリですね。あまりにも年寄りじみた行いで、スタッフさんや同行者に「マイナス1」と思われないよう、気を付けて行ってらして下さい。

 ちなみに、『マイナスワン』の意味するところは、敗戦で焦土と化して無(ゼロ)になった東京(日本)が、ゴジラによって更にマイナス1となる、ということだそうです。ふーん、なるほど。心も凍るような恐ろしい意味ですね、マイナス、氷点下ですものね。では。