おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

東寺塔頭(たっちゅう)観智院って凄い!

 東寺北大門を出てすぐ、観智院があります。

 「観智院って、知らなかったけど、客殿が国宝なのか。どれどれ」

 そんな軽い気持ちで拝観することに決めたのですが、そんな自分を申し訳なく思うほど、素晴らしいお寺なのでした。何が素晴らしいのか、枚挙に暇がないけれど、

 

 ご本尊はじめ、仏像が素晴らしい!

 

 お庭がどこもかしこも素晴らしい!

 通りすがりに見るこんな小さなお庭もさり気なくも素晴らしい!

 写真で上手くお伝え出来ないのがもどかしい!

 ここに座って眺めた景色は、まるで自然のなかに身を置いているような、いつまでもいつまでも眺めていたい、そんな眺めなのです。私はお庭はあまり長い時間は見ていられないほうなのですが、ここは別。今までに見た最高のお庭です、私にとって。言葉ではお伝えできないけれども!分かって(笑)

 

 そして、国宝の客殿。

 右側が客殿です。

 客殿「上段の間」にいらした案内の方の説明によりますと東寺では、一番偉いお坊様を「長者」と言うのだそうです。客殿とはその長者様のお住まいであり、今、私が居る「上段の間」は、本来であれば長者様しかお入りになれないお部屋なのだとか。この説明を聞いていたとき、拝観者は私一人。それが幸いしたのか、案内の方はとても丁寧な説明をして下さったのでした。

 「今あなたが座っている畳、薄い敷物がしかれていますが、敷物の下は畳です。どうです?座り心地が違いませんか?なんなら立って、踏み心地を確かめてみて。今は機械で作る畳が普通ですが、上段の間の畳は手作りなんですよ。最高級の畳です。柔らかいでしょ?」

 そうは言われたものの、ちょっと違いが分からず、首を傾げながら「次の間」の畳を踏んだ瞬間、思わず大きな声をあげてしまいました。はっきりと分かったのです。

 「全然違います!比べれば、こちらは柔道部の畳ですね」

 案内の方も、そうでしょうとばかりに頷かれました。

 観智院、畳までも素晴らしい!

 冗談抜きにそう思いましたよ、上段の間ではありましたが。続く。