京都の枕詞と言えば「古都」ですかね?古い神社仏閣や庭園であふれています。
そんな京都の街を歩いていて驚かされるのが、大正や昭和の初期に建てられたレトロな洋館が、現役として普通に活躍しているということです。よその県であれば、文化遺産として管理され、観光用として公開されるだろう趣きのある建築が、飲食店や商店として当たり前のように使われているのです。ただ街を歩いているだけで、写真に撮らずにはいられない、素敵な建物に出会ってしまうのです。
では、私が東本願寺・西本願寺周辺を歩いて思わず撮影した建物の写真をご覧下さい。
旧鴻池銀行七条支店
旧村井銀行七条支店(内装工事中でした)
旧富士ラビットスクーター(自動車販売・修理)
本願寺伝道院
安寧消防分団器具庫(火の見櫓)
上の写真の消防施設を見たとき、私はレトロという言葉について考えずにはいられませんでした。
レトロとは、「懐古的」とか「郷愁を誘う」と言った意味があります。私は特に「郷愁を誘う」という意味にハタと膝を打ったのです。
郷愁とは、自分の実人生の過去や、繋がりを実感出来る過去(親や祖父母ですね)に対して感じる感覚だと思うんです。この「実感出来る」が大事なポイントで、明治や江戸にまで遡るとレトロではなく、「歴史」になってしまうと思うんです。「大正ロマン」の大正時代はギリギリセーフ、レトロチームだと思います。
上の写真にある防火用水の桶を見たときに私が感じたのは「レトロを通り越して江戸時代のようだ」という感覚でした。
「天水桶(てんすいおけ)ってやつだよね!」
時代劇でしかお目にかかったことがない光景だったからです。
これはレトロとは違うなあ。少なくとも江戸はレトロではないなあ、じゃあ、レトロっていつから?そう考え始めて、上に書いたような結論に至ったというわけです。
さて、話は変わって最後にもう一つ。
私が京都から買ってきたものを紹介したいと思います。
出発前にたまたまテレビでみて、「食べたい!絶対に買ってこよう」と心に誓っていたものです。京都駅の伊勢丹で買えました。
亀屋良長さんという和菓子屋さんの商品です。薄くスライスされた羊羹で、食パンに乗せてトーストすると、簡単に美味しい「あんバタートースト」が食べられるという、面白くも美味しい、画期的なお品です。美味しかったです。
さて問題です。
なぜ私は唐突にこれを紹介したのでしょうか?それはですね、
ヨウカンつながりということで、です。では。