おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

「手指消毒」について、「へー!」ってなるよ

 昨日の拙ブログにて、母国語も外国語も、聞いたことの無い言葉は聞き取れない、理解できないものだ、というような事を書きました。そして、書いてから気づいたのですが、何も外国語を持ち出すまでも無く、「方言」ってそうですよね。

 私は、難解な方言の部の相当上位に入るであろう「津軽弁」地域に住んでいますが、確かに、他の地域の方は聞き取れないだろうと思うような独特の発音はありますね。テレビのインタビューで津軽弁には標準語の字幕がつくのも、「そうだろうな」と納得です。

 

 さて、話を今日のテーマである「手指消毒」にすすめたいと思います。

 昨日、ブログを書くに当たって「手指消毒」についてネットで調べてみたのですが、驚きの知識をゲットできたのです。皆さんにも是非知って頂きたいと思います。私が読んだ文章はそこそこ長文で、内容も多岐に渡るモノだったのですが、推測で書かれている部分も多かったので、ここでは事実のみをお知らせすることにします。

 そもそも、「手指消毒」という言葉はコロナ以前はあまり一般的ではありませんでした。これは皆さんに賛同して頂けると思います。「手」を消毒する、が最も一般的だったでしょうかね。そして、改めて「手指」の意味を私の電子辞書の広辞苑明鏡国語辞典で調べますと、

 広辞苑  しゅし(手指) 手のゆび

 明鏡国語辞典  しゅし(手指) 《名》手のゆび 「ーを切断する」

 

 そうなんです、もともとの「手指」は、手の指だけを指す言葉だったのです。それが、コロナによって「手指」=「手全体」を表す言葉となったのです。「手指消毒お願いします」と言われて、指だけ消毒する人はいないでしょう?

 そして、この社会状況を鑑みたのか、2020年11月に発行された新明解8版では「手の指。手や指」と説明文が変更されているそうです。

 

 新型コロナウィルスの流行によって、社会にはいろいろな変化が生まれましたが、言葉の意味まで変えるなんて。

 

chokoreitodaisuki.hatenablog.com

 こちらの過去記事では、コロナ禍で「無観客試合」という言葉が使われるようになって、それまではただの「試合」だったのが「有観客試合」と言われるようになったという例を挙げています。

 私たちが気づいていないだけで、私たちの生活でコロナが変えたもの、まだまだあるかも知れません。その変化は今は「手指」の意味の様な小さな「種子」でも、この先思いがけない大きさに育っていくものかも知れません。ちょっと怖い感じがしますね。では。