おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

道との遭遇

 昨日はとてもいいお天気で、かつ、私は暇を持て余してしまったので、「そうだ、津軽岩木スカイラインをドライブして、岩木山八合目からの眺めを楽しんで来よう」と、珍しくアクティブな事を思い立ちました。青森県でもコロナが大変な状況で、遊ぶと言っても「人と接すること無く」遊ばなければならないのです。

 

 有料道路である津軽岩木スカイラインを自分で運転するのは初めてでして、「高いよね」と聞いてはいたのですが、1,830円(往復分)と言われたときは、ちょっとドキッとしました。コロナ禍でもなければ、一生運転することは無かったかも知れません。それは料金の問題ばかりではなく、ほら、私って山女だからさ。岩木山に登るなら自分の脚で登るから(誇張)

 道はとても空いていて、ごくたまに対向車が来るだけで、後続車はありませんでした。後ろからのプレッシャーが無いというのは、私のようなノロノロ運転手にとって本当にラッキー。のんびり落ち着いた気持ちで69個のカーブを登っていきました。

 途中、早くも赤く色づいたナナカマドの実や白く揺れるススキが目に入り、秋の到来を実感させられました。そう思うと、頭上に広がる青空も、所々に浮かぶ白雲も、やはり秋色なのでした。

 

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 八合目到着です。眼下には日本海が広がります。

 八合目から九合目へはリフトで登ることが出来るのですが、土日のみの営業ということでした。売店もお休みなので、駐車場の周りを少し散策して景色を楽しんだ後は、再び車で下りるだけです。

 

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 左のアゲハチョウは、ほとんど飛ぶ力もないようでした。普通の蝶だったら、私がカメラを構えている間に飛んでいってしまいますからね。それに、蝶は留まるときは羽を閉じるものでしょう。その力さえ残っていないような秋の蝶の姿です。

 右はトゲブキ(棘蕗)。その名の通り、茎には鋭い棘がびっしりと生えています。私が「トゲブキ」という植物の存在とその名を知ったのは、今年になってからです。六月に山の会で白地山に登った際、教えて貰ったのです。ところが、残念な事にすっかり忘れてしまっていたのです。でも大丈夫、私には文明の利器がありました。写真を撮って「グーグルレンズ」先生にきいたところ、たちどころに「トゲブキ」と判明したのです。さらに、私の頭も満更じゃ無い、思い出したのです。トゲブキ!六月の登山で聞いた名だと。そして新たな問題が発生。あれっ、六月に登った山の名前はなんだったっけ?どうしても思い出せませんでした。「なんだったっけ?なんだったっけ?」その思いは、まさに棘のように私の心に刺さったのでした。

 こういう事増えますよね、年をとると。そして、他人に「なんだったっけ?」としつこく訊いて嫌がられる、というところまでが「年寄りあるある」ですね。

 年をとって物忘れがひどくなる代わり、暇な時間はタップリあるのですから、自問するのは「どうぞご自由に」ですよね。一生懸命、自分の頭や文明の利器を働かせたいものです。

 

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 これは八合目の「鐘」にあった銘板の写真です。なんとなく心に響くものがあり、カメラに収めました。

 そうか、山男は山を巡回(パトロ-ル)する時には、知恵と汗を出すのか。私は山女(自称)だからもう一つ、何かにつけて口も出したくなるけれど、「現場」では無駄口は無用なのね。

 無駄な口を出して嫌がられることがないよう、何か言いたいときは自分自身を話し相手にする、つまり一回自問してみるということを身につけたいものだと思いました。忘れたことを思い出す時だけではなくね。

 でも、難しいのよね~。迷い道、ク~ネクネ~♪ では。