おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

サボる、上には上が

今週のお題「サボる」

 

 お時間がありましたら、まずこちらの過去記事を読んで頂きたいのです。

 

chokoreitodaisuki.hatenablog.com

 

 上の記事では、お盆に仏壇や墓前に供える「ご馳走」を、かなり手抜きして準備したことを書きました。完全に、ではありませんが、まあ、サボったと言うことになるのでしょう。

 お盆に仏壇や墓前に供えるご馳走、ほんの一ヶ月前まで、それは日本中で行われている慣習であろうと、私は固く信じて疑いませんでした。弘前市では「法界折り」と言って、1000円程度の折り詰めも販売されます。昔は各家庭で手作りの惣菜(一応、精進料理)を作っていたと思うのですが、女性も多忙であったり、家庭の有り様も多様化したため、「買って済ませる」という形になったのだろうと思います。

 ところが、今月の初め、偶然視た『秘密のケンミンSHOW極』で、それは青森県特有の風習であると知ったのです。ひな壇に座った芸能人達は、墓石の前にズラっと食べ物を並べる青森県民を驚きの目で見ていました。

 そうだったのかあ。いいなあ、他県の人は。お盆の用意が簡単で。

 私のお盆のお供えは、今年もやはり、手抜きの簡単なお料理や、買ったお惣菜を適当に盛り合わせた、サボった感満載のものでした。それでも、他県の仏様達から見れば大変なご馳走ということになるかも知れません。亡き義父母には、あの世でそう思って頂きたいと思います。隣のお墓と比べちゃいけない、日本全国が相手だ!と。

 

 さて、何十年も前の事ですが、その頃は義父母とも健在でしたので、我が家に仏壇はありませんでした。あるとき、夫に冗談半分に聞いたことがあります。

 私 「将来、あなたが仏様になったとき、私は朝はパンでご飯を炊かないと思うんだけど、お供えするのは冷凍ご飯の解凍でいいかな?」

 夫 「全然かまわない。仏壇の横に電子レンジを置いておけば、チンって鳴るから、鉦をたたく手間も省けるよ」

 

 私のサボり癖もなかなかだと自負しているのですが、上には上がいるものだと感心したものです。鐘三つ、ならしたいぐらいです。

 ちなみに、今現在、義母から引き継いだ仏壇の朝のお供えはどうしているかというと、特別な日をのぞいてお水だけです。これはサボっているということでは無く、初めから「普段はお水だけにする」と宣言し、それを貫いているのですよ。

 夫も「全然かまわない」と、こちらもやはり一貫して手抜きを推奨しています。

 夫婦揃って、「サボることは、サボらない」という、石のように堅い意志を見せているのでした。では。