おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

梵珠山(486m)に登った

 弘前市の北、五所川原市と旧浪岡町の境に「梵珠山」という山があります。「初心者には丁度いい山だ」と聞いていたので、いつか登ってみたいと思っていました。

 青森県でも新型コロナウイルスクラスターが発生し、私が所属する山の会でも、活動は全て休止となっています。初心者の私は同行者無しに山に行くなんて考えられないうえに、熊が恐いので、当分山へは行けないだろうと諦めていました。

 そこへ降って湧いた、山行きのお誘い。ベテラン山女さんをリーダーに、私を含めた初心者三人、計四人で賑やかに登ってきました。普段は大変物静かな四人なのですが、この日は熊除けの鈴がわりに、慣れないお喋りも頑張ったのでした。(話盛ってます、盛りに)

 梵珠山は決してきつい山ではないのですが、日頃の運動不足がてきめんで、かなり苦しい登山でした。写真を撮るために立ち止まるのが休憩代わりとなって、助かりました。

 それでは、私の拙い写真ですが、旅気分・山気分を味わって頂ければと思います。

 

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 左の写真はツリフネソウ(釣舟草)とキツリフネソウ(黄釣舟草)。右は名前の分からない真っ赤なキノコ。

 どちらの写真も、色の対比が綺麗だなと思い、写真に撮りました。黄色と紫、緑と赤と茶、どんなに難しい組み合わせでも自然の中ではしっくりとまとまるのです。

 

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 左はマイヅルソウ舞鶴草)、右はツクバネソウ(衝羽根草)。どちらも、春の山で花を見ることは多いのですが、実は珍しいので撮りました。

 特に、右のツクバネソウは、名前の由来となった、羽根つきの羽根そっくりの実が綺麗な形で見られ、嬉しかったです。以前にも書いたことがあるのですが、昔の人のネーミングセンス、いいですよね。

 

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 広々と気持ちのいい場所で休憩するおばさま二人連れ(私達とは別グループです)。初めはこの風景に、「なんて平和で気持ちがさっぱりとする光景だろう。コロナ禍など嘘のようだ」などとウットリしていたのですが、次第に「なんで、おばさんってこんなに遠くからでもおばさんだって分かるんだろう」なんて、見ず知らずの方を相手に失礼な思いにとらわれていきました。下界だろうが山だろうが、人の本性なんて変わらないものですね。

 

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 それでもやっぱり、この、のどかで平和な風景に出会うと、心洗われる気持ちになるのです。

 山はいいなあ、少し膝は痛いけれど、本当に山はいい。また来よう。そう心に誓って、下山となりました。

 この日は下山後におそばを食べるという予定でしたので、軽い休憩の後すぐに下山となったのですが、写真の、おじいちゃんとお孫さんらしきお二人が召し上がっているお握りが本当に美味しそうで、次はお握り持参だと、堅く心に決めたのです。

 山の風景で心洗われようとも、最後に残るは食欲。食欲というは洗い流せないと、よくよく心に沁みたのでした。

 

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 下山中に見つけた、始めて見る美しい高木です。左は白い花が咲いている部分。右の鮮やかな「赤」は実のようです。

 最初に目に留まったのはこちらの「赤」で、蕾かと思ったのですが、帰宅後に調べてみると「実」のようです。そして、名前も判明したのですが、葉が悪臭を持つことから、クサギ(臭木)というのだそうです。えー、そんな、見た目と違いすぎる。

 そして下の写真は、偶然、「見た目と違いすぎる」繋がりとなった一枚です。

 

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 クサギの左側に写る美しい紫の花、トリカブトです。人は見かけによらないと言いますが、人に限った事ではないですね。

 

 さて。最後です。奇跡の二枚を紹介したいと思います。素直な心で見て下さいね。

 

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 タイトル「魔法で木に閉じ込められた、森のコビト」。どうです?

 えっ、だめ?奇跡の一枚じゃない?

 では、これはどうでしょう。

 

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 なんという植物かは分かりませんが、突き破っているのはトチの実ですね。

 この植物が芽を出したとき、ちょうど真上にトチの実があったのでしょう。しかも、たまたま穴あきで中が空洞の。そして、二カ所の穴から上手に芽を伸ばして、トチの実を持ち上げて、伸び続けているのです。凄い生命力だと思いませんか。

 

 私も頑張ろう。「何を」と聞かれるとちょっと困るけれど、それでも「頑張ろう」と励まされる出会いでした。

 

 下界はまだまだコロナ禍の続く状況です。が、感染対策に留意しながら気分転換をはかることも大事です。気分転換がてらブログネタを探しつつ、元気に過ごしていきたいと、改めて思ったのでした。では。