おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

暑さこらえて~、編ん~でます~ ♪

 タイトルは都はるみ『北の宿から』の替え歌です。すぐにピンと来た方に向けて、あらためてご挨拶致しますね。

 あなた、変わりはないですか?

 

 さて。

 編み物を趣味にしているということは何回か書きましたが、「手編み教室」に通っていると言うことは書いていなかったように思います。特に秘密にしていたことでもないのですが。

 編み物は子供の頃から親しんでいたので、棒針編みもかぎ針編みも一通りは出来るのです。でも、細かいところや最後の仕上げの部分は自己流で、かなり誤魔化し誤魔化しだったのです。どうせやるならきちんと習おう、ちゃんとしたやり方を覚えよう、そう思いました。

 また、私の短所として飽きっぽいところがあり、編んだり編まなかったりのムラがあるのです。時には完成まであと少しというところで放り投げたり。そうだ、この欠点克服のためにも先生につこう。そうすれば宿題をこなす生徒のように、例え遅くとも歩を進めていけるだろうと、これも理由の一つになりました。

 結果的に、先生についたのは大正解で、一年中、継続的に何かを編んでおり、完成した作品もかなりの数になりました。いえ、むしろ編み過ぎではないかと思うほどなのです。断捨離に励むはずが、ウエアや小物類が増えていっている・・・。

 

 以前拙ブログで、二月から四ヶ月間かけてカーディガンを完成させたと、写真付きで紹介しました。そのカーディガンは毛糸も細いうえに、編み込み模様だったので四ヶ月もかかったのですが、その後にとりかかったセーターは、太い糸でざくざく編むタイプだったので、六月の一ヶ月間で完成しました。下の写真です。

 

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 右の本の表紙と同じセーターを、糸と襟の高さを変えて編みました。糸は手持ちの、焦げ茶色と、金糸の絡んだ茶色の二本取りにしたのですが、好きな色合いで出来ました。サイズもピッタリに出来て満足しています。友達からも、
 「着る人は大違いだけど、セーターは遜色ない」というお褒めの言葉を頂きました。友達って、有り難いですね。

 そして、七月の「教室」に向けて考えました。次は何を編もうか。

 他の生徒さん達は、いわゆる夏糸(コットンとかシルクとか)で編んでいます。でも、私は夏はニットは着ないのです。暑がりの汗っかきで、ニットは暑い上に洗濯が面倒で。

 結局、毛糸で編むと決めたのです。でも、上のセーターを編んでいて分かったのですが、セーターが編み上がって面積が大きくなるに従い、膝掛けをかけているような状態になって、とても暑いのです。なので、次の作品は思い切って、時間のかかる手の込んだものにして、冬に向けてゆっくりゆっくり編み進めることにしようと思いました。

 選んだのはアランセーターです。複雑な模様編みのあるセーターです。袖と前後身頃にびっしりと模様が入っています。

 

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 上は袖の編み図です。右は今編んでいる「段」が分かりやすいように、終わった下の段にマグネットを置いている様子です。

 私の通う「手編み教室」では、先生が生徒一人一人の机を回って、個別指導して下さいます。私の番になりました。上の写真のように、編み終わったところを隠している私のやり方をご覧になった先生は、次の様におっしゃったのです。

 「やっぱり皆さん、下を隠すのね。そうすると、編み終わったところと照らして間違いがないか確認するのに、いちいちマグネットを動かさないとダメでしょう?なのでね、私は上を隠すの」

 「!」

 もうね、目からウロコって、まさにこの事。あまりの興奮に、私、先生の肩をポンと叩いてしまいました(ずっと年上の方ですよ)

 つまり、こういう状態です(7段目を編んでいるところです)

 

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 本当に、なんで今まで気がつかなかったんでしょう。編み終わったところと、今編んでいる「段」が見えていれば必要十分。分かりやすいのは勿論、おっしゃるとおり間違いにも気付きやすいのです。

 「少しのことにも、先達(指導者)はあらまほしきことなり」、高校時代に習った『徒然草』の一節を思い出しましたねえ。本当に「先生」ってありがたい。

 

 アランセーターはなかなかの面倒な模様の連続で、間違わないためにはゆっくり落ちついて取り組むことが肝要です。適宜先生に教えていただいて、納得のいく作品に仕上げたいと思います。

 編み図の使い方は「目からうろこ」が落ちましたが、「編み目」は落とすことがないよう、頑張ろうと思います。では。