おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

世の中の流れが速い

 少し前の事ですが、年金についての封書が届きました。「手続きが必要です」というお知らせで、ご不明な点がありましたら、下記の年金事務所にお問い合わせ下さいという事でした。ちょっと聞きたいことがあり、早速お電話しました。

 音声案内に従って番号を押し、しばらく待っていると担当の男性職員に繋がりました。対応はスムーズに進み、私の知りたかった疑問点は解消されました。感心したのはその職員の方の口調・言い回しの柔らかさ、丁寧さ。本当に最近の公務員の対応は親切ですよね。市役所の窓口等でも感じます。昔はこうじゃなかったと思うんですよね。

 意識の向上といった事もあるのでしょうが、「クレーマー」と言われる困った存在も一役かっていると思われます。難癖つけられないよう丁寧に丁寧、自衛手段としての「親切さ」でもあるのでしょう。

 

 私の住む弘前市では、7日から60歳から64歳までのコロナワクチン接種予約が始まる予定でした。ところが、前日のニュースでワクチン不足から予約ではなく、「仮予約」という制度になると伝えられたのでした。私は7日はちょっとバタバタしていて、8日になって予約の電話を入れてみました。結果は3つの病院で断られ、そこで諦めたという状況です。

 「当院では仮予約もお受けしていなくて・・・」と断られるのですが、その口調の申し訳なさそうなこと。

 「ああ、きっと電話口でキレたり、文句たらたらだったり、そういう人がいるんだろうな。相手を怒らせないよう、気に障ることがないよう、気を遣って気を遣って応対しているんだろう」そう思いました。

 それで無くても医療従事者は大変な思いをしているというのに、自分達のせいでもないことでこんなに苦労して。私の勝手な想像ではありますが、本当に気の毒だと思いました。と同時に、めまぐるしく変わる世の中の状況に見事に順応しているものだと、働く人の臨機応変ぶりに改めて思いを致したのでした。

 

 さて、昨日のことです。久しぶりに銀行に行きました。青森銀行某支店です。番号札を取るやいなや私の番でした。カウンターにいってビックリ。椅子がないのです。こちらは立ったままで要件を告げます。しきり板の向こうの行員さんは、事務作業は座ってするのですが、お客と応対する時は立ち上がるという形態です。

 最初は面食らったものの、要件を告げるのなんて、1,2分の事です。椅子に座って、立ち上がって、その時間の方が多くかかるようなものです。そして、その時間はロスタイムというものであり、積もり積もればお客の回転率に影響することにもなるのでしょう。

 経験してみれば、「銀行のカウンターでは立ったまま」というのはどうと言うこともない事です。でも、結構な発想の転換が必要な事だったのではないかと想像するのです。椅子に座るのが当たり前すぎるほど当たり前だったのですから。

 本当に世の中凄いスピードで変わって行きますね。私は衝撃を受けましたよ。まるで、ボクシングでカウンターを食らったかのように。銀行だけにね。では。