おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

全く、近頃の年寄りは礼儀がなっておらん!と思われがち?

 SNSの発達のせいなのか、もともとの「若者」というものの習性なのか、若い人達は場のルール、つまり礼儀を飲み込むのが速いですね。皆、見事な所作で名詞を差し出したりして・・・。

 

 以前、家族で食事に行った際、夫が店員さんに「○○ちょうだい」と言ったところ、息子達に注意されました。

 「お父さん、お店の人にタメ口は良くない。なんで丁寧に言わないの」と。

 今の若い人達の間では、「お店の人にタメ口」というのは非常に尊大な行為に映るようです。その理由を私なりに推理すると、三つの事が考えられました。

 1.若いウチから「客」の側に立つ機会が多く、相手が年上であることが多い

 2.自分のアルバイトの経験から「不快な客」にはなりたくないと思う

 3.「タメ口の客」が嫌な存在として、SNSなどで共通理解されていく

 

 夫の立場で考えてみれば、お店の人は自分よりずっと年下、それこそ息子達と変わらないような年代の若者です。ぞんざいな態度であれば勿論良くないですが、年下に「タメ口」なら、むしろフレンドリーな態度だと思ったかもしれない。少なくとも、昭和生まれのおじさん達にとって、お店でタメ口で注文することは全く普通の事だったように思います。

 私はどうかと言えば、外では誰に対してもある程度の丁寧語です。自然にそうなっています。「性差」というものも関係しているかと思います。ただ、私の場合、お店の人相手でもつい冗談を言ってしまうことがあり、そういう時は効果を狙って「タメ口」だったりします。

 私の冗談はいつも大変面白いのでお店の人も大抵笑ってくれるのですが、同行の友人は「接客業って大変だよね」と言うのです。友人は私に対して礼儀がなっていないと思います。

 

 昨日、ある方のブログを拝見していたら、「私のTwitterツイッター)に、「FF外から失礼します」とリプライがあり」とありました。

 私はTwitterはやっていないのですが、時々のぞき見る機会はあります。みる専門なので誰かにリプライ(返信)することはありません。もし、どうしてもリプライしたいと思えば、私はいきなり意見を書くと思います。単刀直入に。Twitterってそういうものだと勝手に理解しているので。でも、どうもそうじゃないみたいですね。

 「FF外から失礼」というのは、「フォローしてもされてもいない私ですが」という名乗り兼挨拶で、それ無しにいきなり本題に入るのは非常に不躾なことらしいのです。世の中のあらゆる「場」には、ルールとか礼儀とかいったものが、必ず出来るものなんですね。

 ルールとか礼儀って年寄りが有り難がる物で、それらに反発するのが若者、っていう図式は、どうやら私の思い違いのようです。これからの世の中、若者が作り出す新しいルールや礼儀が「常識」というものになっていくのでしょう。

 「なっておらん」なんて言葉遣いはもはや死語ですが、代わりに「全く近頃の年寄りは礼儀もわきまえない」と言われるようになるのかもしれません。

 よく知りもしないことにしゃしゃり出ることがないよう、用心したいと思います。若者の世界には最早ついていけないのだと、転ばぬ先に心に杖をついったー話でした。では。