おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

奥様っぽいオシャレ

 アクセサリーの中では、ネックレス(ペンダントを含む)とブローチが好きだ。指輪は持ってはいるが邪魔に感じるので滅多につけない。イヤリングはほんの2,3個あるにはあるが、つける習慣がない。

 働いていた頃は、ネックレスは必ずと言ってもいいぐらいぶら下げていた。安物ばかりだが、その安物を気軽につけると言うのも気に入っていた。ただ、冬になってセーターを着るようになると、ウールとネックレスの摩擦で胸のあたりに小さな毛玉が出来てしまうことがあり、そういう懸念があるときにはブローチの出番だった。

 ブローチとセーターの組み合わせには決まったパターンがあったので、だいたいつけっぱなしで畳んでおき、セーターを着た途端ブローチをつける作業も終了という「頭の良い」段取りが出来ていた。

 (昭和世代の皆さん、セーターって、頻繁に洗濯するものじゃないですよね。脱いで少しの間吊して置いたら、畳んでしまって又着る、ですよね。最近の若者は毎回洗う人もいるとか。傷むでしょうに。)

 

 仕事を辞めて家にずっといるので、通勤に着ていた洋服のうち、ドライクリーニングに出さなければならないもの、アイロン必須のもの、ワイドパンツ、スカート、これらの出番がほとんど無くなってしまった。そして、連動するかのように、ネックレス類の出番も無くなってしまった。

 実は同じアクセサリー仲間でも、ブローチは活躍を続けていた。なぜかというと、通勤用だったセーター類を普段着に格下げしたのだが、ブローチは一度つけたらつけっぱなしを続けていたから。春になって、厚い物から順にセーターを洗って片付けていくのだが、ブローチをはずし忘れないよう気を付けなければと思っている。

 

 私がネックレスやブローチが好きなワケは、つけると顔まわりが明るくなる感じがするからだ。自分でそう思い込んでいるだけかも知れないと思っていたが、最近、ネットで「骨格診断」というものをしてみたところ、どうやら思い込みではなかったようだ。私は「骨格的」に、胸元・首元が寂しい感じがするタイプらしい。なので、ネックレスやブローチで彩りを添えた方がいいようなのだ。それに、こまどり姉妹も言っていた。

 「お着物にキラキラをつけるのは、少しでも顔から視線をそらすタメなのよ~笑」って。大事な事だ。

 

 さて、昨日のことだ。ハイネックのカットソーの上に、似たような色合いの羽織り物を着たところ、どうにもパッとしない。でも、他の組み合わせに変えるのも面倒くさく、試しにネックレスをつけてみたところ、なんと言うことでしょう。見違えるようにぱあっと明るくなったのだ(当社比)。

 そうだ、家に居るからと言ってネックレスをつけてはいけないという法は無い。誰に見せるわけでも無いが、それこそ自分のためだ。鏡を見たときは勿論だが、少し長めのネックレスであれば、うつむいた瞬間目に入る。自分が嬉しくなるじゃないか。そうだ、そうだ、これからは「何か足りない」と思ったら、積極的にネックレスをつけるよう心がけよう。

 それに、そういうちょっとした心の余裕というか、生活を楽しむ感じ、「奥様」っぽいじゃないか。いいね、いいね、「奥様」!めざせ、「奥様」!

 

 さて、オチに入ります。

 先日お友達とお喋りしていて、生き生きと仕事に打ち込む彼女に対して、私が自嘲気味に「有閑マダムの生活なの」と言ったところ、お友達は「有閑マダムって、懐かしい!久しぶりに聞いた」と大笑い。彼女の朗らかな笑い声につられて、得意のダジャレも披露したのでした。

 「そうでしょう。早起きはできないから朝刊は無理。それで夕刊マダムと思ったんだけど、東奥日報は夕刊廃止で。残念」

 彼女は大受けしてくれました。

 ところでその彼女。しとやかな外見に似合わず、職場では、堂々と自分の意見を言う、なかなかの「勇敢マダム」なのですよ。では。