おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

②「デキるばあさん」をめざして

 若い人と暮らしている人は今時の情報が手に入り易いでしょう。しかも、それは「棚からぼた餅」のように、だまっていても転がり込んで来ることも多いかと思います。

 でも、私のように一人暮らしで、しかも接する相手が同年代かそれ以上の人に限られる場合、「新しい情報」は自分から積極的にとりに行かなければ、手に入ることはまずありません。そしてこの場合問題となるのは、知らなければとりに行きようも無いと言うことです。

 勿論、必要にかられた場合は別です。人は必要が生じたり、不便を感じたりしたときは、いろいろな手段(人に聞いたり、ネットにあたったり)で調べ、欲しい「情報」を手に入れます。残念なのは、「今までそれ無しでも暮らしてきた新しい便利なもの」を、知らないがゆえに欲しいとも思わず暮らしている場合です。

 

 私はアンドロイドのスマホを使っていますが、いくつかの基本的な機能を使用しているだけで、「使いこなす」にはほど遠い状態です。でも、それで不自由も無く暮らしているのです。

 三日ほど前の事です。ソファに寝っ転がってスマホを操作していました。『グーグルフォト』で、撮りためた山野草の写真を眺めていたのです。

 「これらの花の名前が分かったら、楽しいだろうなあ」

 いつも思うことを、その時もやっぱり思いながら画面を眺めていたときです。それまで気にも留めなかった、『レンズ』という機能に気付いたのです。

 試しにタッチしてみると、なんと言うことでしょう!

 スマホが勝手に画像検索してくれて、花の名前の候補をいくつか提示してくれたのです。さらに、完全に一致するものが無い場合には、似ている画像まで挙げてくれるという親切さ。

 植物だけではありません。スウィーツ、絵画、建築、洋服、どんなものでも写真からその正体を調べて教えてくれるのです。もう面白くて面白くて、その日は目が真っ赤になるまでスマホから離れられませんでした。

 「何を今更」とお思いの方は、一番最初にこの機能を使ったときの興奮を思い出してみて下さい。知らなかったという方は是非使ってみて下さい。驚きと新しい楽しみが広がりますよ。

 私は今回のこの体験でつくづく思った事があります。それは、「機器を恐れず、なんでも触ってみよう」ということです。勿論、ケガの恐れのあるような機器に対してはきちんと危機管理が必要です。でも案ずるより産むが易し。所詮家庭にある機器ですもの、注意して扱えばそうそうケガをすることもないでしょう。年をとればとるほど電化製品の使い方も覚えられなくなります。今のうちから少しでも使えるものを多くしておきたいと思います。

 またIT機器に関しては、ケガとは別な恐さを感じます。それは「情報の流出」とか「○○詐欺」とか「知らないうちに課金」とか、そういうニュースで見聞きする類いの恐さです。スマホという手のひらの上の便利な道具も使い方を間違えば、そういう恐さに繋がるのだろうと思っています。でも、その恐さ故にせっかくの便利な道具を使いこなせないのは非常に勿体ないとも思ったのです。

 私は、今回の『レンズ』の件で一歩踏み出そうと思いました。そして自問自答の結果、「あれ?」と思ったときにはそれ以上の操作を行わず、「終了」すれば済むじゃないかという結論になったのです。

 私は今年還暦を迎えます。平均寿命まで生きるとすれば、まだまだ先の長い身です。そして「今」がこれからの人生で一番若い日でもあります。長い人生、「楽しみ」や「出来ること」を増やすには、「今」がチャレンジの時なのです。

 「虎穴に入らずんば虎児を得ず」、恐さを克服してこそ成果が得られるのです。

 例えば、ブログを書く事は私の大きな楽しみですが、今日のこの記事だって、勘違いや思い込みがあって恥ずかしい内容のものかもしれません。でも、「虎穴に入らずんば記事を得ず」、恥をかく勇気をもって、日々ブログ書きに精を出しているのです。では。