おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

紅玉(こうぎょく)をもらったので

 紅玉とはりんごの品種名です。年配の方にはなつかしい、あの酸っぱいりんごですね。その酸っぱさがあるために生食用としては他に負けてしまい、多くの農家が既に紅玉はやめてしまったようです。ところが、その酸っぱさ故に、お菓子作りには最適な品種でして、アップルパイなどのレシピには、「りんごはあれば紅玉をお使い下さい」とあったりします。最近では、プロ・アマ両方のお菓子作り用の販路が広がったのか、少数ながら紅玉栽培を復活させた農家もあるようです。値段もいいようです。

 りんごの国・津軽に住む私は、りんごを「買って食べる」ということは滅多にありません。有り難いことに、友人・知人、そして二年前からお手伝いに伺っている農家から頂くりんごで、りんごの国の女王のような、潤沢なりんご生活を送っているのです。ただ、頂くのは圧倒的に「ふじ」が多く、たまの到来物である「紅玉」は、ある意味やっぱり高嶺の花なのでした。

 

 三月も末を迎え、私の贅沢なりんご食べ放題も終わりを迎えつつあります。まだ少し残っているのですが、ちょっと柔らかくなってきたので、わたし的には後は「煮りんご」かな。

 

chokoreitodaisuki.hatenablog.com

 

 少し前、りんご農家の知人から、「今シーズン最後の紅玉。傷んでいるところはとって、使ってちょうだい」と、冷蔵保管していた紅玉を頂きました。小玉で真っ赤で可愛いの!その紅玉を使って、りんごのケーキを焼きました。

 レシピはYoutubeにプロの方が公開しているもので、以前、「ふじ」を使って一度作ったことがありました。レシピの説明に、「紅玉であれば不要ですが、ふじりんごなどであればレモン汁を振って下さい」とありました。なので、その時は結構しっかりとレモン汁を振りかけて作り、相当美味しく出来たのでした。味見してもらった友人達からも「これは美味しい」という太鼓判をもらったほどです。「これは」の「は」が証明していますね。さすがプロのレシピは違うと思いました。

 


# 002【フランス菓子屋さんが教える】絶品りんごのケーキ

 

 ところが、そのレシピの実力はそんなものじゃなかったんですよ。

 というのは、紅玉で作って食べたら、あらビックリ。美味しいったらありゃしない。酸っぱさの威力といいますか、甘みと酸味のバランスが抜群。残念なのは、それは決して私の腕前ではなく、紅玉りんごの持つ素材の力によるという点かな。でも、りんごの国の女王様としては、そこは素晴らしい家臣に恵まれたということで、「わらわは満足じゃ」。

 上のレシピはとっても簡単で、そしてとても美味しいので、皆さん、是非作ってみて下さい。可能であれば、紅玉で。出来ることであれば青森県産紅玉で。

 

 世間では、新型コロナウイルスの影響で苦境に立たされている業種も多い反面、予想を遙かに上回る業績の所もあるようで。甘さ・酸っぱさが入り交じるところ、景気もまるでアップルケーキのようだと思ったりするのでした。では。

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