おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

納豆の思い出

今週のお題「納豆」

 

 我が家の息子その2。自慢の息子ではありますが、ちょっとウッカリと言いますかボンヤリと言いますか、そういう所がありまして、まあそれも彼の魅力の一つでしょう。

 

 彼が高校生だった頃の思い出です。

 朝ご飯を食べ終わった途端に、彼が声を上げました。

 「しまった。納豆を忘れてた。納豆、食いたかったのに、もうご飯食べ終わっちまった」と、心から悔しそうに嘆くのでした。

 私が、「じゃあ、納豆だけ食べればいいじゃない」と言った時の彼の反応が忘れられません。

 「いいの!いいの?納豆だけ食うなんて、そんな贅沢許されるの?」そう言うと、彼は実に嬉しそうに納豆のパックに手を伸ばしたのでした。

 

 我が家は普通の中流家庭だと思うのです。そこまでケチケチして子育てをしたつもりもないのですが、貧乏性って遺伝するんでしょうか。おかしいけれどちょっと情けないような、なんとなく後を引く思い出の一コマです。

 

 話は変わりますが。

 「後を引く」という表現はこういう場合に適切かちょっと自信がなくて、広辞苑を引きました。

 後を引く  いつまでも続いてきまりがつかない、とあり、続いて例文が載っていました。「お屠蘇気分が後を引く」「ピーナッツは後を引く」の二つです。お屠蘇気分はともかく、ピーナッツは食べ始めると止められないというのは、辞書の例文になるほど万人に共通の現象なんですね。

 「糸を引くのは納豆、後を引くのはピーナッツ」、新しい知識としてどうぞお納め下さい。納豆だけに。

 ちなみに、私は辞書を引くのも好きですが、納豆も挽き割りが好きです。では。