おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

子育てについて反省はいろいろあるけれど

 子育てに関しては、ただただ子供にスマンかったという気持ちでいます。二人の息子が小さくて手が掛かる頃は、私自身が自分のことでいっぱいいっぱいで、全然手を掛けてあげなかった。もっと可愛がれば良かった。そう思っています。

 

 息子その2は乾燥肌で、何かとお肌のトラブルもあったのですが、「男の子だし・・・」という意味不明な理由で、スキンケアなどもしませんでした。今から思えば、クリームとか塗ってあげれば良かった・・・。

 ある日、保育園から帰って来た息子その2が言いました。

 「ササクレが出来て痛いって先生に言ったら、ササクレって栄養状態が悪いと出来るんだよって教えてくれた」

 新しい知識を無邪気に教えてくれる息子。日頃の手抜き料理を見透かされたようで、私は恥ずかしいやら情けないやら、ヘラヘラ笑うしか有りませんでした。

 次の日、職場で仲の良い同僚にこの話をしました。ヘラヘラ笑いながら。聞き終わり、笑い終わった同僚が言いました。

 「私も娘がまだ保育園に行ってた頃の話があるの。その日、娘がどうしてもスカートを履いていくってきかなくて。でも洗濯したタイツが無くて、穴のあいているのしか無かったのね。あんまり聞き分けないから、いいやって、穴のあいたタイツで行かせたんだよね。帰って来た娘のタイツ、繕ってあったの」

 二人で大笑いして、「上手いことやったね」とか「今度からこの手だよ」とか悪ふざけして、お互いの傷を舐め合いました。

 

 仕事のことでも家庭のことでも、嫌なことや辛いことがあった時にはこんな風に同僚や友人と愚痴を言い合ったり、笑わせたり笑わせられたりして、その時その時を凌いできた様な気がします。

 子育てについて反省点は本当にいろいろあるのですが、一番は、「もっとニコニコ、いつも機嫌のいいお母さんで居れば良かった」という事です。

 例えばもっとお料理やお弁当を頑張れば良かったとか、絵本の読み聞かせをすれば良かった、じっくり子供の話を聞いてあげれば良かった等々、反省点をあげれば切りがありません。でも、たいした仕事をしていたわけでも無い私でしたが、有限の時間の中で元々好きでも無いことを頑張ろうと思ったって無理があるのです。それならば、せめて「ごめん、ごめん」と至らなさを謝りつつ、いつも機嫌のいいお母さんでいれば良かったと思うのです。出来たはずだと思うのです。実際に、職場という人間関係の中ではそんな風に振る舞えていたのですから。

 手抜きのお料理でも、穴のあいた靴下でも、散らかった部屋でも、そんな事よりも子供にとって大事で嬉しいのは、いつもニコニコ楽しそうなお母さんと一緒に過ごす事だと思うんです。出来たはずなのになあ、心の持ちよう一つで。反省しても、時既に遅し。過去には戻れないのです。

 

 さてさて、今回の「今週のお題」で何気なく振り返ってみた子育て時代。ここを起点にちょっと未来を考えてみます。

 社会人となった二人の息子達。帰省の折には「機嫌の良いお母さん」で迎えたいと思うのですが、気をつけなければならない「罠」があるのです。それはお喋り。

 普段は一人暮らしなこともあって、夫や息子達が帰って来るとお喋りが楽しくて楽しくて。最初のうちは楽しい話題に笑っているのですが、話がすすむにつれ、妻・母という者のサガでしょうか、どうしても文句・注意と言った余計な話題を持ち出してしまうのです。「いくら言ったってどうにもならない」と頭では分かっているのに、口が止まらないのです。せっかく皆が機嫌良く笑っているのに、なんで水を差してしまうのかなあ。親子水入らずなのに。気をつけたいと思います。

 我が家の息子達は社会人として東京で暮らし、親離れしましたが(そう感じています)、私の方は子離れはまだもう少しというところです。それが済んで、私の子育ても完全に終わるのだろうと思います。あとどのくらい掛かるのか。残りの「子育て」の目標は、「いつも機嫌良く、余計な事は言わないお母さん」です。三歩進んで二歩下がりつつ、前進していきたいと思うのです。では。

 

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by オリックスグループ