昨日と今日、私のブログのタイトルにピンと来た方は50歳以上でしょうね。昭和49年の大ヒット曲、小坂明子さんの『あなた』の歌詞の一節から拝借しました。
一昨日、車を運転しながらラジオを聞いておりましたら、『あなた』が流れてきました。私は歌はあまり口ずさむことはないのですが、なぜかこの曲の「そして~私は~」のところになりますと、ついつい一緒に歌ってしまうのです。そうでしょ?あなたも歌っちゃうでしょう?『あなた』だけに・・・。
それでですね、「レースを編むのよ~」のところで、「嗚呼」となったわけです。この頃はレース編みも趣味の一つとしてメジャーだったんだなあと。昭和は遠くなりにけりだなあと。
そして、気持ちよく歌い終わった後、ふと気になったのが「家の~外では~坊やが遊び」のところの「坊や」という言葉です。これも昭和の言葉だなぁと、思いました。今、小さな男の子に対して「坊や」と呼びかける人って、どのくらいいるんでしょうか。さらに、自分の幼い息子のことを「坊や」と表現するお母さんにいたってはどうでしょう?ひょっとして絶滅?
ある言葉が古くさくなって使われなくなってしまうのって、あっという間なんですね。
「坊や」という言葉に関して、印象に残っているのは、アニメ『巨人の星』です。伴宙太が星飛雄馬の姉・明子から「大きな坊や」と嘲られたシーンは印象的でした。(あれっ、ひょっとして明子という名の女性は「坊や」という言葉が好きなのかしら)さらに伴は、飛雄馬の父・一徹から「とっちゃん小僧」と叱咤されたこともあり、その大柄な体格に似合わず「坊や」扱いされるのは、やはりお金持ちのボンボンという育ちが関係するのでしょうか。
さらに、「坊やだからさ」という有名なアニメの台詞がありますが、ご存じでしょうか。以前、テレビのCMで知ってちょっと気になっていたので、今回ググってみました。
なんでも、『機動戦士ガンダム』のなかで、シャアという人物が、死に追いやった旧友にたいし、その死の理由として呟いた台詞ということでした。その旧友もまた、ボンボンだったようですね。
なるほど、「坊や」=甘ちゃんということですね、ボンボンだけに。
最後に、全然関係の無い話なのですが、その時聞いていたラジオで、「次のリクエストは、ラジオネーム、織田ゴム長さん」という紹介があり、思わず吹き出してしまいました。世の中にはセンスのある方がいるものです。私もぼうやぼうやしてはいられません。では。