おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

金色夜叉(こんじきやしゃ)の熱海

 タイトルにピンときたら60代、と思うのですが、いかがでしょうか?

 三月にその熱海に一泊したのですが、見どころ満載、「また行きたい」と思いました。時間軸は無視して、思い出すままに何回か書いていきたいと思います。

 

 逆光ですが、分かりますよね。貫一さんがお宮に蹴りを入れた有名な場面です。

 「ダイヤモンドに目がくらみ」とか、

 「今月今夜のこの月を、僕の涙で曇らせてみせよう」とか、なんで昔の子供は知ってたんでしょうね。

 そう言えば、

 「金色夜叉を『きんいろよまた』なんて言うやつがいて」

 みたいなネタがあったなぁ。あれ、誰だったっけ?と思いましてね。早速調べて見たんですよ。そしたら、驚いたのなんの、凄いねグーグルってぇヤツは。ちゃんと「きんいろよまた」でヒットするんですよ。昭和の爆笑王・林家三平のネタでした。

 試しに今話題のChatGPTでも訊いてみたんですけど、こちらは全然駄目。かすりもしませんでした。そりゃそうか。ど〜もスイマセン。

 ということで、この「金色夜叉」が温泉地・熱海のブームに貢献したのは間違いなく、熱海市では作者・尾崎紅葉を顕彰するお祭りを実施しているそうです。

 実は、熱海を訪れる前日、湯島天神で下の写真の石碑を見たのでした。

 泉鏡花尾崎紅葉の弟子ですが、その師に対する敬愛の情たるや、さながら神を崇めるかの如きであったと伝えられています。

 そんな泉鏡花の石碑を見た翌日、今日か明日かと言ううちに尾崎紅葉ゆかりの地を訪れたのですから、これも何かのご縁と気分が高揚したのも無理はないでしょう?気のせい?

 残念なことに、現在では鏡花も紅葉もあまり読まれることのない作家になってしまいましたし、そのお芝居もすっかり過去のものになってしまいましたね。

 

 「別れろ切れろは芸者の時に言う言葉。今は死ねとおっしゃって」

 めちゃくちゃ懐かしくないですか?聞いたこと「あるある」でしょう?

 これは泉鏡花原作のお芝居、『婦系図(おんなけいず)湯島の境内』の中の有名なセリフです。

 私達が小学生の頃は、その出どころは分からなくても、友達どうしでこんなセリフを言い合って笑っていましたよね。懐かし〜。

 そんな昭和の頃は新婚旅行先として大人気だった熱海。一頃はすっかり寂れてしまったという話も聞きましたが、最近はまた盛り返してきているのだとか。

 若い人には新たな観光地・熱海として、高齢者には「懐かしの熱海」って感じで、どんどん遊びに行って頂きたいと思います。お宮の松があなたを待つ熱海、ですからね。では。