おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

雪国でブーツを買うときは 1

 雪の降らない又は少ない地方の方にとっては、ブーツというものは、オシャレのためや防寒の用途を満たせば十分ですよね。でも、雪国に暮らす私たちにとっては、購入の際に確認しなければならない、外せないポイントが一つあるのです。それは、

 「これ、雪国仕様ですよね。滑らないですよね」ということです。特に、秋口に並び始めるオシャレタイプは「東京仕様」のことが多いので、要注意なのです。

 

 水曜日、用事で徒歩30分のところに行くことになりました。天気が良かったので、歩いて行くことにしました。

 家の前の小路を抜けて、少し雪の残る歩道を歩き始めて「これはまずい。ちょっと危ないかも」と心配になりました。歩道に残る雪は陽を受けて溶け始めていました。場所によっては水たまりになっていたりします。そして、私のブーツはゴム底で雪道には強いものの、防水タイプではなかったのです。

 私は昨年3月まではフルタイムで働いていたので、どこへ行くにも車でした。特に晩秋や春先といった、雨やみぞれや溶けた雪で足元が悪いときは迷わず車。なので、足元が濡れるという心配はあまりせずに暮らしてきたのでした。ブーツも防水性と言うことにはこだわらずに選んできたのです。

 ところが。

 この暖冬も地球温暖化の影響があるのでしょうか?1月の青森県でシャーベット状に溶けた雪道を歩くことになるなんて。

 私のブーツは、行きはなんとかもったのですが、帰り道でちょっと買い物をして回り道をしたりしているうちに、つま先からだんだん水がしみてきたのでした。どうしようもないと諦めて歩き続け、家まであと10分ばかりとなったとき、右足に違和感。足の裏が変な感触なのです。歩道がデコボコでそのせいかとも思ったのですが、一向に治らない。片足をあげて靴底を見たのですが、特に変なところもない。これはきっと水に濡れて、中のクッション材が変になったのだろう、そんなふうに考えてピョコピョコと家路を急ぎました。

 家について、上がりかまちに腰を下ろして脱いだブーツの底をみてビックリ。その日履いていたのは、いわゆるペタンコ靴でしたが、高さ2㎝ほどの紳士靴のような踵がついているものでした。それが、その踵が、右足だけ取れてなくなっていて、完全なペタンコになっていたのでした。道路で確認したときは、踵も底も同じ色のゴムだったので目が悪い私は気づかなかったのです。防水ではないために水がしみてきたのは仕方がないと思えますが、踵がとれるなんて、あんまりだ~。

 買ってから何回も履いていず、まだまだ新しかったブーツ。たった1時間強の外出で駄目になるなんて。悔しさに地団駄を踏みたい気分ですが、ブーツを一足失って、裸足で踏んで怪我をしてはなんにもならないので、自重することにします。

 えっ、そのブーツは高かったの?って?そこそこです。続く。