おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

弘前れんが倉庫美術館 外観

 本当は4月11日、満を持して開館予定だった、「弘前れんが倉庫美術館」。やっぱり新型コロナウイルスの影響を受けてしまって、開館は延期に。そして、今月1日から、弘前市民限定の事前予約制によるプレオープンとなりました。市民限定の会期は15日までで、17日からは対象を青森県民に拡大しての予約制スタート。県民の皆さん、どうぞ足をお運び下さい。県外の方は制限解除後は、是非おいで下さい。

 

 一足先に、今日行ってきた私の報告をご覧頂いて、「良さそう。行ってみたい」と思って頂けましたらいいのですが。

 

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 手前はカフェレストラン・ミュージアムショップの入る建物で、奥が、美術館です。

 美術館正面。

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 この煉瓦造りの建物は、もともとは明治・大正期に建てられた「煉瓦倉庫」でした。

  酒造工場。

  シードル(りんごの発泡酒)製造工場。

  ニッカウヰスキー弘前工場。

  政府備蓄米倉庫等・・・。

  百年の間に、煉瓦倉庫は様々に利用されつつ、弘前市吉野町にその姿を留めてきました。2002年には、弘前市出身の現代美術作家・奈良美智氏の展覧会会場となりました。2015年、弘前市が取得し整備が始まり、コロナ禍の本年、オープンを迎えたのです。  

 

 建物正面の向かって右側、道路に面しているのはこちら。

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 屋根に注目して下さい。チタン製だそうです。日の当たり方によって、緑色にも金色にも見えます。そして、その「金に輝く色」は、「シードル・ゴールド」という、建築家こだわりの屋根ということでした。

 私たち雪国の人間にとっては、何の不思議も無い「仕掛け」なのですが、南の地方にお住まいの方、屋根の上の棒のようなものが何かお分かりでしょうか?

 ↓ 黄金の屋根をアップにしてみます。

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 横向きに取り付けられた棒のようなものは、雪の滑り止めです。屋根に降り積もった雪が落下して事故を起こさないよう、この「雪止め」が何トンもの雪を支えるのです。

 

 建物の整備・改修は残せるものは可能な限り残すという方針で、古い煉瓦はそのまま残し、必要な箇所のみ新しい煉瓦を加えているそうです。

 重厚な煉瓦の外壁にうっとりしつつ、エントランスへ。左側で迎えてくれるのは、あの「犬」です。

 

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 弘前の皆さ~ん、前は外飼いされてたあの「犬」、綺麗になって、立派な家の室内犬になりましたよ~。

 「犬」の回りは、立体的に組まれた煉瓦の壁なのですが、本当の立体(でこぼこ)なのに、逆に、だまし絵のような感じがして、ずっと見ているとクラクラしてくるのでした。倉庫だけに。続く。