おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

雛岳で滑った

 27日(日)をもって、私は雛岳登頂を果たした女になったわけです。

 山頂からの眺めを楽しみ、心ゆくまで風に吹かれた後は下山です。 

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 初めはちょっと余裕がありました。なんといっても下りは登りより楽ですから。写真を撮ったり、景色を楽しみながら下り始めました。

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 でも、それもほんのつかの間。登りのきつい傾斜は、当然下りもきついわけで、しかも滑る、滑る。登山道脇の笹につかまりながら緊張の下山です。ずるっと滑るヒヤリの瞬間が何回もあり、そのうち2回は尻餅をつきました。私の前を行く方も転んだようで、ズボンのお尻に泥が付いていました。きっと私のお尻にも泥が付いているんだろうな。おばさんが何人も、お尻に泥を付けて連なっている光景って、ちょっとシュールなものがあるなあと思ったりしました。
 そのうちに右の膝がなんとなく怪しくなってきました。これはやばい。きっと着地がいつも右足からで、右膝に負担がかかりがちなのだろうと思い、意識して左から踏み出すように、左から地面につけるようにしました。これが本当に意識しないと出来ない。無意識だと常に右足を出してしまうのです。性格にクセがあるという自覚はありましたが、体の使い方にこれほどクセがあったとは、自分でもびっくりです。

 とりあえず、おしゃべりを一切せずに緊張して下りたこと、途中から左足を意識して使ったことが功を奏したのか、無事に、あとは緩やかなブナ林の中を行くだけというところまで来ることが出来ました。

 

 ここからは、今回の山行のもう一つの目的である「キノコ狩り」をしながらの下山です。

 会のリーダーさんたちの中にはキノコのプロフェッショナルの方が何人かいらして、彼らの「キノコ入れ」の中には既にたくさんのクリタケ等が。でも私はキノコは全然わからないので、最初からあきらめムードで開き直り、食べられないキノコ専門でいくことにしました。

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絶対に食べられないオーラがすごい。ここだけに生えていた真っ赤なキノコ?なの? 

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いわゆるサルノコシカケの仲間と思われます。写っているのはカサの裏側ですね。

表側は多分、こんな感じ ↓

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可愛い「コシカケ」さんもありました。↓

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 以上、キノコ狩りはプロの方々にお任せし、私はコシカケ気分で、ブナ林の空気を楽しみながら下りて来たのでした。

 苦しいけれど楽しい登山。きっとまた行きたくなるんだろうなという予感がします。そして、私の山の記事を楽しみにして下さる読者のためにも(?)、頑張ろうと思うのでした。では。