おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

藤田記念庭園 色とりどり

 弘前市にある『藤田記念庭園』は、洋館と洋風庭園・日本庭園の両方が楽しめる素敵な場所です。お茶やお食事もいい感じで、おすすめです。

 この記事では「色」をテーマに、私の上手な(?)写真に感想を添えて書きたいと思います。

 

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 この洋館は日本商工会議所初代会頭・藤田謙一氏が、郷里である弘前市に構えた別邸で、1919年(大正8年)に建てられました。

 モルタルの壁の色が暗くて、一見ぱっとしないのですが、よく見ると「こびとの家」のような可愛らしさがあります。それはきっと、屋根の形と色の効果だと思います。

 童話に同情する「こびとさん」って、赤・青・黄といった、原色の洋服や帽子を身につけている印象があります。中でも、赤は絶対にはずせない色ですね。特に、写真のような「古びた赤」は、こびとの家にピッタリマッチする感じがします。

 レンガの煙突もいい感じで、ますます「こびとの家」っぽいですね。

 

山吹色

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 八重咲きの山吹の花だと思います。薄暗い茂みの中で、発光しているかのような鮮やかな、まさに「やまぶき色」です。黄色にもいろいろな種類がありますが、最も鮮やかな黄色がこの「やまぶき色」でしょう。

 時代劇に登場するやまぶき色と言えば、黄金に輝く小判。「目がくらむ」のももっともな、魅力的な山吹の花でした。

 

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 早春の花はタンポポ水仙レンギョウなど、黄色のイメージですが、5月の花は俄然「白」ですね。山の木の花や山野草、道ばたの小さな花、それらの「白」は清楚というか、あっさりとした「白」ですが、見て下さい、このぼってりとした豪華な「白」。日本人はとりわけ「白」という色を好みますが、緑の葉を従えたこういう白い花を目にすると、気品あふれる「白」こそ、何色にも勝る「花の王」と思いますね。

 

赤と緑のコントラスト

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 カエデが実を付けています。緑の葉のカエデの中には、赤い実を付けているものもあり、花が咲いているかのようです。

 また、反対に、赤い葉のもみじには緑の実がついていて、それも面白いコントラストです。こういうのは、品種改良で作り出したものなんでしょうか?
 また、こんなコントラスト鮮やかな緑と赤もありました。 

 

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 なんらかの「異常」、病気・害虫・遺伝的バグ等なのでしょうが、目に楽しい一枝です。大げさですが、自然の懐の深さといった思いがします。

 

グラデーション

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 この写真でお伝えできるかどうか心許ないのですが、春の樹木がここまで様々な「緑」を展開するとは、新鮮な驚きでした。月並みな表現ですが、さながら「色見本」の様です。

 緑と一口に言っても、緑そのものから青みがかった緑、黄色がかったもの、ほとんど茶色すれすれと、見事なグラデーション。絵の具を自由に混ぜたって、ここまで繊細に微妙な色の違いは作り出せないだろうと思うほどです。

 ひとが洋服の組み合わせを考えると、時によってチグハグだったり、いわゆる「ダサい」という状態になったりすることがままありますが、自然にはそれが無い!いつだって、どこだって、完璧な色の調和があります。ますます、自然の懐の深さに唸ってしまいます。

 

 私なんかは、洋服を買うとき、組み合わせ以前に懐の具合で唸ってしまうことが度々で、その点着るものに思い煩うこと無く、「葉っぱ一枚あればいい」植物に憧れを感じるのでした。では。(つづく)