おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

黒石市・黒森山浄仙寺の植物

 黒森山浄仙寺とその周辺を散策して目についた、紅葉以外の植物を紹介したいと思います。

 

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 形はアザミの花に似ているのですがずっと大きくて、花の直径は5㎝ほどもあります。初めて見る花でした。枯れてなお堂々とした姿にシャッターを切りました。

 帰宅後調べたところ、『オヤマボクチ』という植物ではないかと思われます。花言葉は「たくましい」。なるほど~、と納得しました。

 

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 シダの仲間。シダは日陰に生えるのが本当なのでしょうが、なぜか日当たりのいい場所に群がって生えていました。そのせいか葉の色が薄く、いつもの見慣れたシダの類とは一味違う風情でした。幼稚園の園庭のような、賑やかにシダが風に揺れる一角なのでした。

 

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 読者の皆さんは「地衣類(ちいるい)」という言葉はご存知でしょうか。私は言葉だけは昔から知っているのですが、苔との違いまではよく分かっていませんでした。どちらも、あまり日当たりの良くない岩の上や、木の幹等に群がり生えているものです。

 この写真の、岩の上に白く広がっているものは「地衣類」だろうとは思ったのですが、自信はゼロ。なぜなら「花」のように見える、苔でいえば胞子体のようなものが出ているからです。地衣類もこんなのあるの?

 帰宅して調べました。そして、大きな収穫として、コケ類と地衣類の違いを知ることが出来ました。この二種は、色で見分けることが出来るのだそうです。

 コケ類が深緑から黄緑色をしているのに対して、地衣類は銀色を帯びた白っぽい緑・薄い青緑・青みを帯びた黒っぽい色なのだそうです。

 写真は色からいって間違いなく地衣類ですね。そして、恐らく「ヒメレンゴケ」の一種であり、この、花のように見える形状をしているものらしいのです。ヒメレンゴケもそうですが、地衣類の中には〇〇ゴケと命名されたものも多く、地衣類とコケ類の違いが曖昧なのは私だけではないようで、地衣類の地位は盤石ではないようです。

 それにしても、写真の「ヒメレンゴケ(?)」の、岩の上で必死に生き抜こうとしているかのような姿は、なかなか趣深いものがありました。

 

 さて、長年のぼんやりとした疑問であった地衣類とコケ類の違いですが、とりあえず色で見分ければいいということが分かりました。結構嬉しいです。

 もう一つ。かねてから、一度はっきりと観察してみたいと思っているものがありまして、それは「粘菌」というものなのです。植物のような動物のような、なんとも不思議な生物だということで、かなり憧れているのです。

 

 存在は知っているがなかなか手が届かない、まるで私にとっての「年金」の様な存在、それが「粘菌」なのです。いつかお目にかかれるでしょうか。楽しみにしたいと思います。では。