おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

「小さな村の物語イタリア」をみて思うこと

 BS日テレで放映されている「小さな村の物語イタリア」を良くみています。

映像も綺麗だし、三上博史さんのナレーションもいいですね。そして、いつもみる度に日本との違いについて考えさせられる事が二つあるんです。

 

 一つ目は、「住」空間の違い。まず、家そのものが違います。あちらは、基本的に石で出来た家屋なので、重厚感というか、どっしりと落ち着いた構えです。さらに、家具やキッチンも無垢っぽい木材を使っていて、なんというか、安っぽくないんですよ。登場するお宅は、どちらかというと庶民的な場合が多く、決して、豪華というんではないんです。う~ん、長く使えそうと言うか、時を経るほどに味が出るといった雰囲気と言えば、伝わりますでしょうか。

 さらに、登場するほとんどのお宅の室内が、綺麗に整えられていることにも驚かされます。大家族も、核家族も、一人暮らしのおじいさんのお宅も、どの家もスッキリと片付いていて無駄なものがないの。「テレビが来るから片付けた」というのではなく、無駄なものがないから散らからないし、必要なものは当然、そのあるべき場所におさまっているという感じ。家の整理整頓は、「片付ける」ではなく、「整える」で終わり。そんな暮らしが見えるような、「イタリアの村人」の生活ぶりなんです。

 番組をみていてしばしば登場するセリフに、「この家は、元は家畜小屋だったんだ」とか、「祖父母の家を自分でリフォームしたんだ」という類のものがあります。日本では「家」を手に入れる場合、一戸建てであれ、マンションであれ、「新築」を良しとしますよね。当然イタリアと日本の住宅の耐用年数の違いがありますから、どちらがいいとか悪いとかの問題ではありません。ただ、建築費用に限定して考えた場合、家畜小屋や古い家をリフォームする方が、きっと安上がりなんではないでしょうか。おまけに、自分でリフォームをするとなれば、さらに費用は安く済むわけで、ああいう家に住めるのも納得なのです。

 さらに、セルフ・リフォームの利点は費用の他にもあって、リフォームの作業自体が「楽しみ」になり、家族の会話ははずみ、完成の暁には人を招きたくもなろうというもの。万が一、暮らし始めたあとに、ここが不便だとか物足りないというところが有れば、また自分で直すことも出来るわけで、ますます愛着のある家となっていくことでしょう。

 イタリアの「住」について、書き始めたら思ったより長くなってしまいました。読者の皆さんも、もうじゅうぶんですかね?「考えさせられること」の二つ目は次回にしたいと思います。では。

 

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 イタリアを訪れた際、日本との違いで一番驚いたのは、「松」かも。写真中景に写っているのは、「イタリアカサマツ」という「松」の木。日本の「松」とは全然違う姿。この「カサマツ」の存在がイタリアらしさを際立たせています。

 撮影者は息子その2。「カサマツ」に「傘」を取り合わせるなんて、すてき。「出来杉君」ならぬ、我が家の「出来松君」です。