おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

フードマスコット

トヨタ産業技術記念館』の繊維機械館を見終え、自動車館の方へ向かいました。

 本当に申し訳ないのですが、車って全くと言っていいほど興味を惹かれないんですよね。なので、見学していても車そのものや作る工程より、どうでもいいような脇道に逸れたことばかり考えてしまうのです。

 

 昔は何でも「人の手」で作り出してたんだなー、昔の人は器用だなー、とか。

 

 そして、こちらもほとんど手作りのようにして作られた、特別なレクサス(レクサス・LFA)だとかで、係りの方の説明も特別に力が入っていました。何でも、1台作るのに1億とか。それを超特価の五千万で限定販売とか。

 でも、本当に本当にゴメンナサイ。私には、

 「上の方に着目すると、アンパンマンに出てくるカバオくんに見えるし、下の方を見るとサイドの赤のせいか、ピカチュウに見える」

そんな感想が浮かんでしまうのです。

 でもそんな私ですが、かなり興味を惹かれたものに出会いました。それがフードマスコット!

 『トヨダG1型トラック』とありますが、

 「乗用車よりトラックを作ってくれ」

という国の要請で、このトラックがトヨダ(昔はトヨダだったのだそう)の第一号車となったのだとか。

 この記事を書くにあたり、あのボンネット上の飾り、何ていう名前だっけ?と思い検索したところ、ボンネットマスコットとも呼ばれるが、より一般的にはフードマスコットと言うのだそうです。

 「これはなんの形を表しているでしょうか?」

と説明係の方にクイズを出され、

 「イルカ?」

と答えましたら、

 「近いですが残念。名古屋といえば、そう、シャチホコが正解です。シャチホコに漢字の豊田を組み合わせたデザインになっています」

ということでした。

 乗用車第一号のこちらのフードマスコットは、やはり漢字の豊田に、速さを表す羽根の形を組み合わせたものなのだそうです。

 フードマスコットがつくと、途端に高級感が増しますね。なんて思いつつ検索していたところ、面白い記事に出会ったのでした。

 何でも、かつては色々な高級車に見られたフードマスコットですが、現在では激減、ほとんど姿を消したそうなのです。

 理由は、衝突などの際の安全性を考慮し、突起物は禁止となったからと言うことです。そのため、フードマスコットが残る車は、独自の工夫がしてあるそうです。例えば、ベンツ。ベンツのあのマスコット、あれは衝突などの際には倒れるようになっており、安全性に適合。また、ロールス・ロイスのマスコット(翼のある女性)は何と、衝撃を感じるとボンネット内部に格納されるのだとか。盗難防止にも役立っているそうで、流石はロールス・ロイスと言う他ない感じです。

 やっぱり何かを見て調べると、面白い発見があるものですね。

 TOYOTAがかつては「トヨダ」であったとかも面白く、車には「てんで興味がない」なんて言ってゴメンナサイ、そんな気持ちです。続く。

面白い「書」

 名古屋旅行記は一回お休み。

 今日、イトーヨーカドーに行きまして、地下通路を通ったんです。この通路は「動く歩道」上の壁を使った種々の作品展示がしばしば行われる場所でして、買い物の際のちょっとしたお楽しみポイントなのです。

 一番楽しいのは、作品についている子どもたちの名前を眺めることですね。特に就学前の子どもの名前はひらがなで表記されていて、想像力をかきたてらます。一体どんな漢字なんだろう?とか。この名字との組み合わせは音だけきいた場合、少々奇妙ではないか、とか。

 いずれにしろ、子を思う親の心がいっぱいに詰まった贈り物である名前。込められた思い通りに、お子さん方が健やかに成長されることを願ってやみません。「動く歩道」の上に作品を飾られた子が、将来、補導されるなんて、洒落になりませんからね。

 えーっと、二番目に楽しいのは、日本教育書道会桜風支部の面白書道を見ることですね。「面白い」とは言っても、書いてある文字の意味やテーマが面白いのであって、書は本当に上手。中学生・高校生の作品はもはや円熟と言ってもいいようなレベルでありますが、小学生の作品さえ、逆立ちしてもかなわない上手さ。「面白さ」にニヤつきつつ、感心しきりでもあるのです。

 本日展示されていた面白テーマは、「歯」、しかも歯のトラブルという、なぜそれを選んだ?と、その発想の豊かさには歯が立たない、そう思わせられるものでした。では、ご覧ください。

 

 

 低学年の子どもの作品は「親知らず」とか「歯ぎしり」とか、ちょっと字面の可愛いものもあります。が、学年が上がって行くに連れ、禍々しいと言いますか、凄みさえ感じられるワードが、これでもかと並んでいます。凄い迫力ですよね。

 そして思ったのです。これらの作品の前に立って頂きたい方がいると。それはオードリーの春日さん。春日さんには、是非、これらの作品をバックに、挨拶して頂きたい。

 「tooth(トゥース)」と。では。

綿(わた)の種

 『トヨタ産業技術記念館』にて。

 

 綿花の造花(?)です。この綿から糸を紡ぎ、綿織物を織るわけです。

 私は以前本物の綿花を見たことがあって、綿花には大きな種がいくつも入っていて、その種を取り出すのは容易ではないと知っていました。何か難しい仕掛けで取り除くのだろうな、ぼんやりとそう考えていました。

 記念館では、随所に実演・解説の係りが配置され、入館者に対して丁寧に分かりやすく説明をしてくれるのですが、展示を見始めて早々、綿花から糸を紡ぎ出す基本の工程を、昔通りの道具を使って実演してくれるコーナーがありました。

 

 これが綿花から種を取り除く道具です。「綿くりろくろ」というそうです。二本のローラーの間に綿を通すと、綿の繊維は通り抜け、固い種は通り抜けられずに手前に落ちる、という仕組みです。

 こんな、あっけない程簡単な方法で種を分離出来るのか!本当に、「種も仕掛けもない」ような道具なんですよ。百聞は一見にしかず。研究と創造の精神って、つまりは、「こまったね」を「やったね」にしようってことなのかも。

 つくづく「見る」って面白いな〜、旅の醍醐味だ〜!さあ時間はあまりないけれど、どんどん見ていくぞー。続く。

トヨタ産業技術記念館

 名古屋市の『トヨタ産業技術記念館』見学の記録です。

 『トヨタ産業技術記念館』は繊維機械館と自動車館の二館で構成されています。私は車にはあまり知的好奇心が向かないので、繊維機械館の方が圧倒的に面白かったのです。

 そして、分かったことがあります。

 人間は何の取っ掛かりもない対象は、ただ「ボーっ」と虚ろに眺めているしかなく、何らかの、自分のアンテナに引っ掛かってくるものがあって、初めて好奇心が芽生えるのだということです。例えば違和感とか、既知の事柄との繋がりとか、美的感覚に訴えてくるとか。

 

 この写真は「研究と創造の精神」を語る記念館のシンボル、環状織機です。

 「ふ〜ん、筒状の織物が織れる機械ね」

 一応写真は撮ったものの、何の興味も感じなかった私は、全く注意を払うこともなく通り過ぎたのでした。その後、「実演が始まります」のアナウンスが耳に入って来たのですが、それが丁度このすぐそばに戻って来ていたときだったので、「まあせっかくだし」ぐらいの気持ちで実演を見、解説を聞いたのでした。

 その結果、私の知的好奇心は満開状態、大興奮となったのでした。

➀縦糸は上糸と下糸が交互に入れ替わりますよね

 解説員の方が上のようにおっしゃった時、ハッとさせられました。確かに。普通の機織り機って、足を使ってバッタンバッタン、上糸と下糸を入れ替えて、その間に緯(よこ)糸を滑らせるよね。えー、じゃあこの環状織機だとどうなるの?

 縦糸が前後に分かれている様子、お分かり頂けますでしょうか。

 「わー!」

実演を見ていて思わず大きな声を出してしまいました。

 

②緯(よこ)糸のシャトルは、普通は往復しますね。

 またまた解説員のお言葉に、虚をつかれる私。そ、そうよね、環状だもの、往復運動じゃあ無いわよね。

 指示棒が指しているリング、なんと、この中を緯糸を納めたシャトルがグルグル回転するのだそうです。指示棒の真下に、黄土色のブーメラン形の物が展示されていますが、それがそのシャトルです。リングが右下がりに斜めになっていますが、このときはシャトルは右下に位置しています。そしてリングが右上がりに動いた時には中のシャトルは左側に向かって滑り落ちて行くという仕掛けなのです。凄い!本当に凄い!

 

 この環状織機は、1906年明治39年)、豊田佐吉によって発明されました。その開発の動機は大きく二つあるそうです。解説員さんのお話をざっくりとまとめるのですが、うろ覚えの部分もあります。ご容赦。

 先ず1つ目は、従来の往復運動の織機で生じているエネルギーのロスを減らしたいということです。そうですよね、体育館を円く走るより、シャトルランの方が何倍も疲れますよね。円運動はたしかに効率的。さすが、コストカットのトヨタ、そう思いました。

 2つ目は、静かな機械、静かな職場環境を従業員のために、ということだったそうです。環状織機、静かでしたよ。

 

 ところが、こんなにも素晴らしい環状織機でありながら、実際には普及することはありませんでした。その理由は、縦糸が切れた時にはいち早く発見して繋ぎ直さなければならず、そのためには機械の周りに何人もの人を置く必要があり、結局コストがかさんでしまうからでした。

 しかし、その「研究と創造の精神」こそ、トヨタグループの「モノづくり」の基本理念であると、そういうわけで、この環状織機の動態展示が行われているのでした。

 どうです、皆さん。「環状織機、見てみたい」、そんな好奇心にかられませんか?大きく気持ちを動かされませんか。そう、豊田佐吉の環状織機は、私達の心を動かす「感情」織機。研究という縦糸と創造という緯糸で織り成すもの、それは感動という名の布なのでした。わー、上手いことまとまったー。続く。

旅のお供は知的好奇心

 私は知的好奇心は旺盛なのですが、好奇心は旺盛ではないのです。

 広辞苑によりますと、好奇心=珍しい物事、未知の事柄に対する興味。知的=知識・知性に関するさま。となっています。私なりに解釈しますと、「好奇心」は物事に対する興味なので、その興味を満たすためには何らかの行動が必要になるのです。カヌーに乗るとか。着物で京都を歩くとか。

 私は本当に面倒くさがり屋なので、「歩く」「見る」以外の「体を動かすこと」は出来るだけ避けたい。お食事だって、バイキング形式は面倒に感じるほどです。「歩く」以外に「お皿に取る」とかあるじゃないですか。

 その点、知的好奇心は知識を得られれば満足なので、「見る(読む)」という、目を動かすだけでかなえられる、ものぐさな私にとって素晴らしい興味の有りようなのです。

 日常生活においても、「何だろう?」とか「そこ、もう少し詳しく」と言った知的好奇心をくすぐられる機会は度々ありますが、旅先にはその何十、何百倍もの知的好奇心の種が転がっています。そして、昨今はインターネット(スマホ)の目覚ましい発達により、種から芽生えた知的好奇心のつぼみに、「回答」「解説」といった見事な花を咲かせることが出来るのでした。本当に便利で素晴らしいことです。

 

 少し前ですが、名古屋・犬山に旅行してきました。私の住む青森県は本州最北なので、関東まではちょこちょこ出かけるものの、その先となりますと、敷居が高い。そして「いざ関西」となった時は、時短のために飛行機という選択になります。でも、今回は名古屋までなので、東北・東海道と、新幹線を乗り継いでの旅としました。熱海以西は何十年ぶりかの東海道新幹線。富士山、見えるかな?楽しみです。

 新幹線は、たまたまのE席。やった~富士山側!と思ったものの、あいにくの曇天。でも諦めきれずに、窓の外をずっと眺めていました。知的好奇心旺盛なもんで。結局見えませんでしたが。

 その代わり。↓

 上の写真は帰りの「のぞみ号」から撮ったものですが、自分で自分を褒めてやりたい!そして、好奇心バンザイ!インターネット万歳!

 行きの「ひかり号」の車窓から一瞬見えた街並みなのですが、一瞬で心を鷲づかみされた感じ。

 何?

 街ごとテーマパーク?

 外国でこんな感じのカラフルな町、あったよね?

 すぐにスマホで検索。過去にも何度か書いているのですが、インターネットって本当に魔法使いのようです。私のどんな知的好奇心にも、たちどころに答えてくれるのですから。

 車窓からみえたのは、神奈川県平塚市の日向岡(ひなたおか)住宅だそうです。新幹線から見えるカラフルな町として有名で、メディアでも何度も取り上げられているそうです。知らなかったです。

 旅の大きな楽しみの一つは思いがけないものに出会うこと。そして知的好奇心が動き出すワクワク感。さらに、現代ではその知的好奇心を容易に満たす事の出来る幸福。

 

 「帰りの新幹線から写真に撮れるかな。スマホの位置情報を駆使して頑張るぞ」

 往きは「ひかり号」、帰りは「のぞみ号」。いや〜、のぞみ号の速いこと速いこと。それでも何とかスマホカメラで撮影。スマホは検索機能も凄いけれど、カメラ機能も凄いです。こんなおばさんでも、のぞみ号の車窓から狙ったものを撮れちゃうんですもの。

 「旅は道連れ」、現代では最も頼もしい道連れはスマホかもしれませんね。

 

 旅と言えば水戸黄門

 私は仕事をリタイアした、言わば「ご隠居」なわけですが、「助さん格さん」の代わりに「知的好奇心」と「スマホ」があれば、安心して楽しい旅が出来る、そんな現代を生きられ幸せなことです。

 残念なのは、本人のキャラが黄門様でもお銀でもなく、うっかり八兵衛だという点でしょうかね。でも、あの御一行の中で、一番旅を楽しんでいるのは誰かと問えば、八兵衛、ということになるのでは。食べ物にたいする好奇心で失敗も仕出かしますが。

 まあ、旅の恥はかき捨てとか、私も持ち前の旺盛な知的好奇心を思う存分満足させられるよう、旅を満喫したいと改めて思います。

 明日からは「名古屋・犬山旅行記」を書く予定ですので、お付き合いいただけましたら嬉しいです。

 水戸黄門に触れて、そして名古屋のことを書くのに、「印籠」も「ういろう」も出てはこないのですがね。「ろう」繋がりのダジャレが浮かばないのです。ろうか現象かな?続く。

なぜ1ドルは360円だったのか

 最近の円相場は1ドル150円ぐらいで推移しているようですね。ボーっとテレビのニュースをみていても、それぐらいは頭に残るのです。でも残ったところで、海外旅行の予定もない無職の身では、特に何かを深く考えるわけでもなく、ふと、「子供の頃は1ドルは360円って覚えてたなぁ」とか思い出したり。

 で、思い出しついでにちょっと調べてみました。

 戦後、固定相場制が導入され、1949年から71年までは、1ドル=360円に。

 71年12月には円が切り下げられ、 308円になりました。

 そして、1973年2月14日からは現在の変動相場制に移行し、これまでの円の最高値は2011年10月31日に記録した、75円32銭なのだそうです。

 ところで、皆さんは

 「固定相場制で1ドルが360円に決まったのは、円(まるのことです)の角度は360度だから」という珍説を耳にしたことはありますか?これは結構まことしやかに語られることが多く、本当だと信じている人も多いようなのです。かくいう私も、長い間本当だと思っていました。

 その後、何かで真相を知ったのですが(多分ネット?)、この説は、あの田中角栄氏の冗談が元になっているのだそうです。

 ※上で、かくいう私と書きましたが、角いう私と、太字にしたいような気分です。

 

 そう言えば、先月の大地震の直後には、旧田中角栄邸が全焼するというニュースがあり、目を白黒させられました。目白御殿だけに。

 田中角栄氏がお亡くなりになってから30年になるというのに、折にふれてお名前に接するというのは、良くも悪くも(評価は変動制ですが)、大人物であったという証拠ということなのでしょう。では。

ひと月十句は作りたい

今週のお題「習慣にしたいこと・していること」

 

 習慣にしたいことは、句作です。

 俳句の会に所属しているのですが、「所属している」だけに近いのが現状です。毎月締切があって、五句提出しなければならないのですが、締切前日にあわてて五句ひねり出してなんとか提出。もともと今一つな技量の上に付け焼き刃なのですから、まったくもってつまらない作ばかりなのです。

 俳句は好きです。テレビの『プレバト』は録画して必ずみています。逆に言うと、『プレバト』の俳句コーナーで夏井いつき先生の解説・添削をみることだけが、唯一、俳句を勉強している時間ということです。でも、いくら勉強をしても、実作しないのであれば全く力はつかないのです。理屈をこねて練習しないスポーツ選手のようなものです。

 

 「難しく考え過ぎず、自分の好きなように作ればいいのでは」

 そういう考え方もありますね。でも私はそうじゃないの。上手くなりたい。いい俳句を作りたい。そのためには、いい俳句とは何かを学び、そしてとにかく作ること!それが肝要、分かってはいるの。分かっちゃいるけど、出来ないのよ〜。

 せめて、ひと月に十句作りたい。そして、会に提出するときには、どれを出そうか考えて、迷って、選んで提出したい。

 立派な歳時記も持っているのです。歳時記を開くところから始めてはどうか、自分。季語というとっかかりがあれば何か生まれるんじゃないの?自分。

 

 大好きな編み物がそうでしょう?何冊かある編み物本を繰り返し眺めているうちに、「あの毛糸でこれをアレンジして編んだらどうだろう」というアイデアがうまれるじゃない。そうして、いつでも手に取れるところに編みかけを置いて、暇さえあれば編んでいるじゃない。いつでも編める状況を作って、編み物は習慣にしているじゃない。

 最新作のカーディガンです。元のデザインは単色ですが、手持ちの糸を使い切るため配色を工夫しました。出来上がりが楽しみ過ぎて、ブログもそっちのけで編んでいました。ベストに続き、本年二作目。1ヶ月1枚のペースで編んでいます(笑)。習慣を越えて中毒ですね。いくら今年がうーる年(うるう年)とは言え(久しぶりのブログでダジャレも苦しい)。

 今また別な作品(コットン糸でベスト)を編んでいますが、首がピキピキするほど編み続けてしまうので、これでは体にも良くない。もうちょっと編み物をセーブすることを習慣にして、その分、俳句を頑張りたいものです。あと、ブログもね。では。