おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

綿(わた)の種

 『トヨタ産業技術記念館』にて。

 

 綿花の造花(?)です。この綿から糸を紡ぎ、綿織物を織るわけです。

 私は以前本物の綿花を見たことがあって、綿花には大きな種がいくつも入っていて、その種を取り出すのは容易ではないと知っていました。何か難しい仕掛けで取り除くのだろうな、ぼんやりとそう考えていました。

 記念館では、随所に実演・解説の係りが配置され、入館者に対して丁寧に分かりやすく説明をしてくれるのですが、展示を見始めて早々、綿花から糸を紡ぎ出す基本の工程を、昔通りの道具を使って実演してくれるコーナーがありました。

 

 これが綿花から種を取り除く道具です。「綿くりろくろ」というそうです。二本のローラーの間に綿を通すと、綿の繊維は通り抜け、固い種は通り抜けられずに手前に落ちる、という仕組みです。

 こんな、あっけない程簡単な方法で種を分離出来るのか!本当に、「種も仕掛けもない」ような道具なんですよ。百聞は一見にしかず。研究と創造の精神って、つまりは、「こまったね」を「やったね」にしようってことなのかも。

 つくづく「見る」って面白いな〜、旅の醍醐味だ〜!さあ時間はあまりないけれど、どんどん見ていくぞー。続く。