おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

函館で「可愛い」を見つけた

 昨日の「ずーしーほっきー」から一転、今日は函館で見つけた可愛いものをご紹介します。先ず朝イチは、起きて鏡を見たら発見、あっ、ごめん、冗談だってば。打たないで!

 では、真面目にいきたいと思います。

 

①ぢっと手を見る

 函館と言えば石川啄木ですもんね。ぢっと手を見る熊もいいですが、ぢっと木を見る啄木鳥(キツツキ)もいいですね。

 

イカの蓋

 函館と言えばイカですもんね。マンホールの蓋に描かれたイカですが、何が可愛いといって肩の組み方。イカがです?イカしてるでしょう?

 

③函館美術館の展覧会のイラスト

 高名な書家の方お二人の似顔絵なんですが、可愛いお爺ちゃんって感じです。なんでも、「しょ~か、しょ~か」って聞いてくれそう。書家だけに。

 

④後ろ姿

 最期の一枚です。「ずーしーほっきー」を挟んで記念写真を撮って貰う私の友人二人。「ずーしーほっきー」もおばさんも、後ろ姿は可愛いねえ。

 一泊二日、しかも夜出発・夜帰着というハードスケジュールではありましたが、盛りだくさんに楽しめた「おばさん四人旅」でした。コロナ禍の最中ではありますが、警戒は怠らず、それでも楽しみは諦めず、また旅に出たいと思っています。

 新函館北斗駅ケンシロウ像のタイトルは『明日への秘孔』でしたが、私は『明日の飛行』を目標にしたいと思います。もちろん、新幹線も可、です。では。

新函館北斗駅で出会った困った「ゆるキャラ」

 どこの自治体にもだいたい「ゆるキャラ」と呼ばれる可愛らしいマスコットがいますよね。私の住む弘前市には『たか丸くん』という、頭に天守閣を乗せた鷹のキャラクターがいます。可愛いでしょう?

 

ご当地キャラクター 音がピッピと鳴るよマスコット(たか丸くん) 青森県(弘前市) 

 

 そうなんですよね。普通「ゆるキャラ」って、「可愛い」を狙うものでしょう?そこをあえて「気持ち悪い」を狙うなんて。考えられます?

 頭いいの?あざといの?

 で、成功したの?

 せっかくの友人達との旅行なのに、ある「ゆるキャラ」との出会いにより、私の頭は「?」マークで占められ、しばし心ここにあらずの状態になってしまったのでした。

 

 では、皆さんにご紹介したいと思います。北斗市の公式キャラクター、ずーしーほっきーです。

 

 「ずーしーほっきー」とは、「ホッキ貝のお寿司」を意味するネーミングだそうです。北斗市特産のホッキ貝とお米「ふっくりんこ」をモチーフとしたそうです。

 シルエットだけでもなかなかの不気味さだと思うのですが、お尻?尻尾?がチョロッと赤いのもまた、イヤな感じを醸し出します。それがホッキ貝の特徴ではありますがね・・・。

 では、立体でお見せしましょう。↓

 

 頭には赤トンボをとまらせ、あどけない表情を浮かべるずーしーほっきーですが、素直に可愛いと思えないのは、「お腹」のせいでしょうか。お米は「ふっくりんこ」と、大変可愛い名前なのですがね。

 

 少し離れたところにも、もう一体ありました。明かりがついて、光るずーしーほっきーとなっていました。なぜ?なぜ光らせたの?

 

 

 お顔のアップもご覧下さい。↓

 

 

 ねえ、もうお腹いっぱいでしょう?もう充分、ずーしーほっきーの負の魅力は味わい尽くしたとお思いでしょう?でもね、トドメとも言うべき不気味な魅力がずーしーほっきーにはあるんですよ。

 

 

 ずーしーほっきーはね、四つん這いで移動するんですよ。その歩く様に擬態語をつけるとしたら、「ザザザザ~」でしょうか?

 イヤだー、私、這って移動するものイヤー!

 

 と、書いていて思ったのですが、私、まんまと北斗市の思惑にはまってますよね。普通の可愛いゆるキャラだったら、こんな風にブログネタになりませんもの。「ずーしーほっきー」の名前も姿も、きっと忘れることはないと思います。妙に心に残ってしまうのです。そう考えると、「気持ち悪い」を狙う作戦、いいかも知れません。あっ、そう言えば、

 

 

大阪万博 EXPO2025 ミャクミャク 木製ピンバッジ

 

 大阪関西万博公式キャラクターの「ミャクミャク」も、その系統かも。意外と、ニッチな魅力「気持ち悪い」のDNAは、ミャクミャクと受け継がれていくのかも知れませんね。続く。

新函館北斗駅

 本州と北海道を結ぶ青函トンネルが開通し、JRの津軽海峡線が開業したのは1988年(昭和63年)。

 新青森駅新函館北斗駅を結ぶ北海道新幹線が開業したのは2016年(平成28年)。

 そして2022年11月、私は初めて北海道新幹線の乗客となり、青函トンネルをくぐって北海道に渡ったのでした(連絡船やフェリーでは何回か渡っています)。女友達4人、一泊二日(土曜夜に発って日曜夜に帰る)という慌ただしい旅でしたが、楽しんできました。

 

発見① ホームのエスカレーターにドア

 新函館北斗駅に到着です。わ~、ホームのエスカレーターが囲われていて出入り口がある!そうかあ寒いもんね、北海道だもんね。冬の青森も寒いけど、もっともっと寒いんだねえ(しみじみ)。

 

発見② 『北斗』つながりかぁ

 

 駅構内にある『北斗の拳』の主人公・ケンシロウ銅像。タイトルは『明日への秘孔』。それにしても、ケンシロウさんは素晴らしいプロポーションですね。こんな方に私の体型を指さされて、「お前はもう死んでいる」なんて言われても、返す言葉も無いって感じです(うなだれ)。

 

発見③ ケンシロウの隣には・・・

 

 ケンシロウ像の隣には、北斗市出身の歌手・三橋美智也コーナーが。へえ!北斗市出身なんだ。念のためWikipediaで確認したところ、次のようなエピソードがあり、驚きました。

父は三橋が3歳の誕生日前日に落盤事故で亡くなる。母は渡島当別に転居して川田男爵イモ農場に住み込みで就職。

9歳の時に全道民謡コンクールで優勝。この頃に海で右耳ウツボに突っつかれ難聴になる。

 何に驚いたかと言いますと、「ダンシャク芋は男爵が広めたから」という蘊蓄は知っていましたが、その男爵の農場に働いていた方が実在したという、当たり前の事実です。本当に当たり前の事ですよね。でも驚いたものはしょうが無い。

 もう一つは昭和30年代を代表する歌手が片耳難聴であり、しかもその原因がウツボに突っつかれたなんて。ツボに入りました。

 三橋美智也氏にはたくさんのヒット曲がありますが、いかんせんちょっと古いかな。私は『達者でナ』とか『古城』とか好きなんですが、広く皆さんに知られ愛された曲と言えば、なんと言ってもこちらでしょう。↓

 


www.youtube.com

 

 「いいもんだな~故郷は~」

 新函館北斗駅の開業、三橋氏も草葉の陰でさぞお喜びのことでしょうね。続く。

映画『鳩のごとく蛇のごとく 斜陽』

 太宰治の『斜陽』が原作の映画です。なんと言っても「津軽の太宰」です。これは観に行かねばと思い、昨夜(20時35分から)行ってきました。

 主演の宮本茉由さんの凛としたたたずまい、安藤政信さんの色気が凄く良くて、「映画スターは見た目だなぁ」と改めて思ったのでした。映画自体はじんわりと「いいなあ」と思えるタイプの作品で、今日も印象深いシーンを反芻しては、あれこれ考えて楽しんでいるところです。

 

 夜の回ということもあったと思うのですが、観客は私ともう一人。たった二人のための上映という、贅沢というか申し訳ないというか、地方都市ならではの光景でした。

 映画が終わって、もう一人の観客、私よりはかなり年上とお見受けした女性の方と二人、前後に連れ立つように駐車場に向かいました。その方がご自分の車のところで立ち止まられたので、私が通り過ぎようとしたとき、「あの」と話しかけられました。

 「映画、良かったですよね」

 ああ、分かるなあと思いました。今見終わったばかりの映画に心掴まれて、その興奮を誰かと分かち合いたいのだと、それで思い切って見ず知らずの私に声をかけたのだろうと、そう思いました。

 「はい。良かったですね。役者さんが皆さんとっても良かったですよね」

 私がそうお返事しますと、その方は興奮気味に次のようなお話をして下さいました。

 

 「私ね、太宰治と誕生日が一緒なんですよね。それでね、父は太宰と同期でね、良くあいつは金持ちのボンボンでとか話してまして。それからね、太宰と一緒になった芸者さん、小山初代さんって、いるでしょ。知ってる人の娘さんなんですよね。いろいろ思い出しましてねぇ」

 

 寒い中での立ち話でしたので、「そこのところ詳しく」というわけにもいかず、ただただ「へえ!へえ!」と聞くばかりで、お話が一区切りついたところで、「お気を付けて」と互いに言い交わしてのお別れとなりました。

 

 なんと言っても「津軽の太宰」ですね。こんな風に太宰治に個人的思い出や思い入れを持つ方と偶然の出会いがあるなんて。

 映画の後にさらにもう一本、短い短いドキュメンタリー作品をみたような、そんな気分になりました。残念なのは、もっとゆっくりお聞きしたかったという点です。

 

 その方のお話を伺っていた数分間、きっと私は鳩が豆鉄砲をくらったような顔をしていたでしょうね。ちょっとすぐには理解できないような、なかなかヘビーな内容でしたもの。

 その時のわたくしは、鳩のごとく、ヘビーのごとく、しゃようでございましたとも。では。

ホタテの貝殻は燃えるゴミ(@弘前)

 青森県陸奥湾で養殖されているホタテは、大変美味しいのです。でも我が家では滅多に食べません。なぜか。どうせ買うのなら生きている殻付きホタテを食べたいけれど、殻をむくのが面倒だから・・・。

 

 先日来客があり、お土産に殻付きホタテを頂きました。立派なホタテで、

 「陸奥湾?」とお聞きしたところ、

 「ごめん、宮城県」ということでした。大丈夫。お刺身にして美味しく頂きました。

 

 その後、残った貝殻数枚をゴミとして処理する段になり、ハテ?と思いました。何ゴミだっけ?(滅多に食べないので忘れてしまうのです)

 そこで、弘前市から配付されているゴミの日カレンダーで調べたのです。

 

 

 説明文ではなく、イラストで分かりました。今まで見逃していたイラストでした。「燃やせるゴミ」でした。

 皆さん、上の三角ゴミ入れのイラストを良くご覧になって下さいね。

 ホタテの貝殻にリンゴの芯、なんという地域色あふれる生ゴミでしょう。こんなところにも市役所の細やかな心配りがあったなんて。

 今回は、どんな所にも働く人の一生懸命な姿が垣間見られるのだなと、ゴミの分別(ぶんべつ)を学んで、少し分別(ふんべつ)がついたというお話でした。では。

時代は黄色いリンゴ?

 昨日、久しぶりに温泉(自宅から車で7分、入浴料380円)に行きました。のんびりと湯船につかっていたのですが、見ず知らずの他人様の会話に聞き耳を立ててしまいました。内容が興味津々だったもので。その内容とは、ずばり「リンゴ」について。

 私は趣味程度に知人のリンゴ畑にお手伝いに行っているのですが、気ままな「手伝い」の身分とはいえ、やっぱり「今年のリンゴの出来」には無関心ではいられません。その方達は本職のリンゴ農家のようでしたが、途中からは素人の私もちょっと会話に混ぜて貰ったりして(おばさんならではですね)、次のような現場の生の声を聞くことが出来ました。

 ・今年は豊作だ。そしてその割には値段もいい。

 ・とにかく大きい。知らない人は「大きいならいいじゃない」と言うが、大玉は値段が安くなる。中玉が一番いい。

 ・あまり大きくて、もぐのが大変。両手でもぐから、時間がかかってしょうが無い。

 ・今年のリンゴは酸っぱみがあまりない。でも味はいいね、美味しいよ。

そして、一番ビックリしたのが、

 ・タレントの王林(おうりん)ちゃん人気で、今年は王林が売れてるって。

 

 へー、そうなんだぁ。私は酸っぱいリンゴが好きなので、黄色いリンゴはちょっと物足りないんですよね。王林もシナノゴールドも・・・。でも、二、三年前から耳にしている黄色いリンゴにまつわる噂がありまして、それは、

 「群馬名月って、美味しいっきゃ(美味しいよね)」という津軽人の言葉です。リンゴにうるさい津軽人が、しかも他県で生まれたリンゴを絶賛するのですからよほど美味しいのでしょう。まだ食べたことがないのですが、これはちょっと食べてみたいかも。

 赤いリンゴは、綺麗に真っ赤に色づいているかどうかで値段が左右されます。それに比べると黄色いリンゴはあまり着色を気にしなくてもいいぶん、生産者にとって作りやすい、らしいです(と、聞いた気がします)。

 私の耳学問が正しければ、生産者にとっても消費者にとっても、黄色いリンゴの需要はこれから高まっていくかも知れませんね。

 

 今日は午後から知人のリンゴ畑に行ってきました。知人のところはちょっと作業が遅めで、現在「ふじ」の収穫の真っ最中です。確かに今年のリンゴは大きくて、いつもより「リンゴもぎ」が難しい。と言うのは、片手では落っことしそうになる大きさなのです。落とさないように両手で慎重に作業する場面が多いのです。でも、確かに豊作という手応えはあります。皆さんどうぞたくさん召し上がって下さいね。

 

 帰宅して、晩ご飯を食べながらNHK青森の天気予報を見ていて気がつきました。

  気象予報士さんの使っている指示棒の先端、黄色いリンゴなのです。えー、いつから?他県の方は「ミカンじゃないの?」と思われるかも知れませんが、ここは青森県。それは無いです。絶対、黄色いリンゴです。私が知らなかっただけで、王林ちゃん人気によらず、既に時代はリンゴと言えば黄色なのでしょうか?

 まあ、黄色だろうが赤だろうがリンゴはリンゴです。皆さん色々食べ比べてご覧になって、自分好みのリンゴを見つけていただければと思います。でも、産地は「青森県産」でお願いしたいです(笑)。

 ちなみに、上の写真の編み目のついた青森県地図を指しているのは、NHK青森の気象予報士阿見さんです。では。

鎌倉殿と鎌倉様

 去る4日。NHK総合の『チコちゃんに叱られる』で知ったのですが、「殿」と「様」のもともとの意味についてです。

 「殿」は建物、「様」は方向を表すのだそうです。「鎌倉殿」とは鎌倉にあるお屋敷のことであり、「鎌倉様」は鎌倉のほう、ということなのだそうです。

 ですので、元々は敬称としては、鎌倉の地に住んでいるお方ということで、「殿」が使われていたと言うことです。ところが、この敬称であるはずの「殿」は、やがてあらゆるものに頻繁に使われるようになってしまいます。そうなりますと、「敬する」という感覚が目減りしてしまいます。そこで新たに使われるようになったのが、鎌倉のほう(に住んでいる)という意味で使われていた「様」なのだそうです。

 私はこれを聞くや、「ほう!」と思わず膝を打ってしまいました。この方向を表す「さま」については、拙ブログで過去に書いたことがあったからです。

 

chokoreitodaisuki.hatenablog.com

 

 時間のある方には過去記事を読んで頂きたいのですが、お時間の無い方のためにまとめますと、津軽で言う「東京さ行く」の「さ」は、方向を表す「さま」から来ている、ということです。

 私が「ほう!」と思ったのは、「さま」は漢字で「様」と書くと言うことを知ったからだったのです。チコちゃん、様々です。

 そしてもう一つ、「ほう!」と思ったことがあるのです。そもそも、なぜ敬意を持つ相手は地名に「殿」や「樣」をつけて呼ぶのかと言うことです。その理由は、偉い方を名前で呼ぶのは失礼にあたるから、なのだそうです。言われてみれば、なるほどなあ、と思い当たることがあったからなのです。

 私にはおばやおじが何人かいるのですが、親との会話などでおじ・おばを指すときは、頻繁に行き来していた場合は○○おじさん、△△おばさんと名前で呼んでいましたが、数年に一度しか会えない他県のおじ・おばは、大阪のおじさんとか福島のおばさんとか、地名で呼んでいました。また、夫の兄弟が結婚して☆☆町に暮らしているのですが、私たちはその一家を☆☆と呼び、その一家は我が家を指して会話するときは「弘前」と呼んでいるようです。

 「弘前のお歳暮、何にする?」のように(予想)。

 面白いのは、この感覚、つまり名前を直接呼ぶのは憚られるというのが、外国にもあるということです。皆さんもご存じでしょう?あの有名な映画、『ハリー・ポッター』です。「名前を呼んではいけないあの方」ですよ。

 

 不思議ですよね。時代も地域も越えて、「偉い方の名前を直接呼ぶのは失礼に当たる」という感覚があるのですから。それだけ名前というものは大事なものであり、神性のようなものがあると考えられたということなのでしょう。生まれた子供のために、親が一生懸命に名前を考えるのももっともなことです。

 

 話は変わりますが、父方、母方あわせれば、片手に余る人数のおじ・おばがいたのですが、残るはたった一人となりました。父も母もあちらへ行ってしまいましたし。みんな、人生で最初に貰ったものは「名前」だったと思うのですが、最後に貰ったのもまた「戒名」という「名前」だというのは、なかなか考えさせられます。では。