おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

花の形 マリーゴールドとオルラヤ

 植物を育てるのは苦手なので、手を出さないでおこうと思っているのですが、今春はちょっと魔が差してしまいまして。
 ベランダに置きっぱなしだった大型の鉢にスミレとマリーゴールドを寄植えしてみたのです。スミレは一月程花を楽しませてくれたのですが、枯らしてしまいました。やっぱり駄目だった〜って感じです。でも、マリーゴールドの方は2ポット植えたのですが、なかなか元気で、オレンジ色の鮮やかな花色が目にまぶしいです。
 先日、友達が遊びに来て、ベランダをみて質問してきました。
 「マリーゴールドと、もう一つは何?」
 私は怪訝に思いながら彼女の隣に行きました。
 「何って、同じマリーゴールドだよ。同じのを二つ買って植えたんだもの」
 ところが、何ということ!私はこの2ヶ月余り、一体どこを見ていたのでしょうね。

 マリーゴールドマリーゴールドなのですが、八重咲きと一重咲きの2種類なのです。しかも、八重咲きの中にも大ぶりの花のものと小ぶりなものがあって、買ったのは2ポットですが、よく見ると1ポットに2株、合計4株を植えていたようなのです。 
 思い込みのせいと言い訳しつつ、私の目は呆れるほどの節穴ですね。認めます。でもね、時々はじっくりとものを眺める事もあるのですよ。
 
一年前、拙ブログでオルラヤという花を紹介したことがあります。
chokoreitodaisuki.hatenablog.com


 特筆すべきはその強さです。今年は更に数を増やして、隣家との狭い境界という劣悪な環境に可憐な花を咲かせています。

 花のアップをご覧下さい。

 数輪の小さな小さな花が集まって一つの花になり、更にその小さな花が集まって、大きな花びらを持つ花の形を作っているのがお分かり頂けるかと思います。不思議なのはその小さな花の形です。白い花びら(のように見える)は、外側の一部にしかなく、その数枚の花びらは集まった中で上手に繋がって、ぐるりと一周するという凄い仕組み!
 内側の花に至っては、花びら様のものは持たず、「私は(ヒマワリで言うところの)種の役でいいです」と言わんばかりの謙虚さ。
 品種改良の賜物なんでしょうか。見飽きない不思議な魅力に満ちています。面白いですねえ。
 
 庭のない我が家なのですが、それでもこうしてささやかな花にまつわる発見や楽しみがあったりするものですね。
 「場所がないから」
 「植物は枯らしてしまうから」
と、はなから諦めない方がいいかもしれません。では。

チェアリングとは

 若い人(30代、男性)とおしゃべりをしていたら、

 「チェアリングって、知ってます?」と聞かれました。いいえ、初めて聞く言葉です。何でも、

チェアリングとは、持ち運び用に軽量化された椅子を野外に設置し、そこに腰かけて主に飲酒などをしながら過ごす行為を指す造語。 Wikipediaより

と言うことらしいです。

 その方が言うには、

 「家の狭い庭に椅子を持ち出して、そこで新聞読んだり、本読んだりしてみたんですよ。いや、これがなかなかいいんですよ。普通の行為にチェアリングって名前がつくと、何か新鮮なんですね。新しい発見みたいな」

 

 お話を聞いていて、とても面白く楽しい気持ちになりました。日常の何気ない行為も創意工夫・気持ちの持ちよう次第で、それまで気がつかなかった豊かな時間になり得るんだと、大げさに言えばそんな風に思いました。

 私はお酒が飲めないので、野外に持ち出した椅子に腰掛けてするのは、やっぱり読書や考え事になるかと思います。ちょっと残念なところはあります。

 

 何年か前に、酒席で聞いた次のような会話を思い出しました。20代数名、60代一名の、冗談交じりの会話です。

 

 A  「俺さ、ビールに合う最高のつまみが何か、分かったんだよね。それはさ」(間)

    「太陽」

 B  「まじで?(笑)」

 60代「いや、分かる。最近、日曜の昼にたまにシャンパン飲むんだけど、シャンパンには」(間)

    「風」

 全員  爆笑

 B  「ウイスキーには、音楽だな」

 A  「お、いいねえ。じゃあ日本酒には?」

 B  「ふるさと」

 全員 「おー!」

 

 チェアリングで、太陽の下、あるいは風に吹かれて、お気に入りの音楽を流して、ふるさとの景色を眺めながら飲むお酒、最高でしょうね。正にナイスな時間、チェアだけに。お酒の飲める人にスィット(嫉妬)してしまいます。チェアだけにね。では。

アームカバーを縫った

 アームカバーを縫いました。昔は「腕抜き」って呼んでたと思うのですが、勿論、今でもそう呼ぶのでしょうが、若い人にとっては「腕抜き」は「チョッキ」と同じぐらい死語かもしれない、そう思いました。なので、ちょっと若いぶって「アームカバー」と書いてみました。

 

 

 左の黒い片方だけのは一年ぐらい前に縫ったもので、昔からあるタイプですね。ちょっとくたびれてますね(笑)。こちらを縫う際、いつも通りにYou tubeを参考にしたのですが、その時、今までみたこともないようなミニサイズのアームカバーが、お薦め動画で出てきたのです。

 「へえ、面白い。そうよね、ニットの袖口が落ちてこなければそれで充分よね」

納得しました。そして、いつか余り布で作ってみよう、そう思いました。

 右側がそれです。

 びっくりのサイズ感でしょう。使い心地は果たしてどうか。

 私にとってアームカバーの出番はニットや長袖のカットソーを着る季節なので、使用するのはまだまだ先になります。実際の使用感によっては、付け外しの簡便さでこちらが一軍になるでしょう。イマイチの時は二軍として、黒い方が洗濯中の時のピンチヒッターかな。いずれにしろ、中途半端な布が形を成したので、まあ良しとしたいと思います。

 

 実はこの布には、息子その2との忘れられない思い出があるのです。

 20年も前になりますが、この布はかなりの分量なのに安い値がついていました。何に使うという当てもなかったのですが、安さに釣られて買ってしまいました。しばらくして、息子その2が保育園で使うお昼寝布団のカバーが必要になりました。出番が来ました。布は布団カバーとなり、それでもまだまだ余っています。たまたま買った雑誌に作り方が載っていたのだと思います。私は自分用の、かぶり式のフレンチスリーブのシャツを縫いました。その日、完成したそれを着て、息子その2のお迎えに行きました。

 保育士さんに連れられて玄関に来た息子その2は言いました。

 「お母さん、なんで僕のお布団着てるの?」

 

 せっかく縫ったシャツですが、その日以来、タンスの肥やしとなったのでした。

 そして月日は流れ、何かに生まれ変わる日を待っていたそのシャツは、とうとう日の目を見ることになったのでした。そう、アームカバーとして。

 ところで、布には縦と横がありまして、本当はこのアームカバーの場合、縦のストライプ柄になるよう裁断するのが正しいやり方なのです。ところが、何せリフォームです。それでは寸法に不足が出てしまうのです。仕方ない、横地で裁断しました。

 その結果、けがの功名とはこの事。何本もかけるミシンステッチを、柄の線に沿ってかければいいという簡単さ、便利さとなったのです。「腕抜き」はあっという間に完成したのでした。頭いいでしょ?決して、「手抜き」なんかじゃないんですよ。では。

ビートルズのこの2曲

 ビートルズはお好きですか?嫌い、という方は恐らくいらっしゃらないでしょう。そして、大抵の方は、「ビートルズの好きな曲は何?」と聞かれれば、1曲や2曲はすぐにタイトルをあげられるかと思います。どうでしょうか?私自身も、ビートルズが特別に好きと言う訳ではないけれど、でも、特別に好きな曲はいくつかあるのです。



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 『Oh Darling』は、この女の子のカバーが大好きで、You Tubeで偶然見つけてから、時々見ています。そう、この女の子の場合は聴くのでは不十分、見てこそ、その魅力倍増なのです。
 ちょっと調べましたら、この女の子、アナスターシャ・ペドリックはお姉さんと共にウクライナでは大変有名な歌手らしいです。
 ウクライナ
 2002年、オデッサ生まれ!
 今、彼女はどうしているのでしょうか・・・。

 
 『Oh Darling』をしばしば聞いていたからでしょう、You Tubeは私をビートルズ好きと判断したらしく、ビートルズの曲があれこれお勧めされるようになりました。その中で、久しぶりに聴きたいと思ったのが、こちらです。


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 『A Day In The Life』
 名曲ですよね。昔っからなんですけれども、この曲を聴くと何とも言えない「気分」に包まれるんですよね。気怠さ?違う。哀しみ?違う。根底にあるのは何か暗いもの、陰なもので、そしてドラマチックな、そんな風なもの。でも、言葉にするのは本当に難しくて。
 いつもいつも、この曲を聴くたびに胸に浮かぶこの名付し難い感覚は何なんだろうと思っていました。
 それが、なんと。「ああ、これだ。正にこの感覚だ」そう思える表現に出会ったのです。それは、上で紹介した動画に寄せられた、次の様なコメントでした。

 This song feels like the end-credits for life.
(この曲は人生のエンドクレジットのような気がする)

 素晴らしいコメント。そして、「その通りだ」。
 その日は、私の長い間のモヤモヤにスッキリと片がついた、A Day In The Lifeとなったのでした。
 私のなんと言うことはない日常、それだからこそ幸せなA Day In The Life。つくづくと思わせられる今日この頃なのです。では。

無印のジュートマイバッグにこぎん刺し

 無印良品のジュートマイバッグが大人気というのはご存じですか?

 安くて、でも作りはしっかりしていて、シンプルなデザインも素敵という、これぞ無印良品と言った品なのです。

 さらに、人気の秘密がもう一点ありまして、シンプルなデザインを生かしてカスタマイズが楽しめると言う、コロナでおうち時間が増えた昨今のニーズにもぴったりマッチの商品なのです。

 カスタマイズには、手芸やペイントや工作や、それぞれの好みと技術によって色々な方法があるのですが、ここ津軽地方では、伝統工芸「こぎん刺し」という刺繍の一技法でワンポイントを入れるというのが、地味に流行っているようです。

 ※「こぎん刺し」につての過去記事はこちら ↓

chokoreitodaisuki.hatenablog.com

  

 You Tube等で探しますと、素敵な作品がどんどん出てきて、好奇心と手芸欲が大いに刺激されてしまうのです。

 ということで、「私もやりた~い」と、ジュートマイバッグ(A6サイズ、170円)を購入し、編み物に使った残りの夏用糸で刺してみました。

 

 

  大きさが分かりやすいよう、湯のみ茶碗を並べて撮影したのですが、茶托が津軽塗のものでした。偶然ですが、こぎん刺しと津軽塗という津軽の伝統工芸がコラボした感じです。渋いでしょう?


 はじめは、「ちょっとその辺に」行く時にいいかもと思って買った170円のバッグなのですが、思ったよりいい感じに出来てしまい、お出かけ用にしてしまいそうです。

 いかん、いかん。お出かけ用に決めてしまっては出番は激減。買ったものはガンガン使おうといつも心に誓うのに。買った物を死蔵するなんて愚は、最早犯すまい、そう心に決めたはず。

 その決意を忘れないよう、物を買う時、買った後、自分を厳しく見つめる目を持ちたいと思います。あたかも小姑の目のごとき(笑)。ジュートバッグだけにね。では。

⑥弟と下北半島旅

 旅の最後は浅虫の海で締めることにしました。
 下北でウニ丼にありつけるかと期待したのですが、残念ながら空振りでした。浅虫でなんとかと期待して、目当てのお店を目指しました。
 かつて遊園地があった更地の脇の細道を入って行きますと、海を背景に両側に食堂・お土産屋さんが並ぶ昔懐かしい風情漂う通りに出会います。

 写真はその通りから浅虫温泉の町の方を見た眺めです。

 行き止まりは、東北大学の海洋研究所の敷地ですが、徒歩での出入りはオッケーのようです。
 弟が言いました。
 「ここ、ひょっとして昔の水族館があったところじゃないか?」
 !
 そう、そう、思い出した!
 間違いない。懐かしいー。近くでお掃除に精を出していたおじさんに確かめてみると、
 「そうだよ。行き止まりに水族館があって、この辺に猿がいてさ」
 猿!覚えてるー、いたいた猿ー。
 私がおじさんと昔話に花を咲かせている間に、弟は干潮の磯をヒョイヒョイと渡り、「裸島」に到達していました。

 
 前日までの疲れが膝に来ていた私は無理せず、海岸からの眺めを楽しむことに。でも、今こうして振り返ってみますと、ちょうど干潮時に海に行けて、しかもお天気が良くて、そんな幸運は中々ないかもしれません。
 「行ってみれば良かったな、裸島」
 ちょっぴりの後悔を残す、それも旅にはつきものの感慨でしょうか。

 さて、お目当てのウニ丼です。こちらは思い残すことなく、ありつく事が出来ました。

 
 ウニ丼を肴に、瓶ビールをガラスのコップで飲む、嬉しそうな我が弟の様子。最後を飾るに相応しい、嬉しさ溢れる一枚です。
 ♪ ウ〜ニよ~、俺のウ〜ニよ~ ♫ と、加山雄三さんの曲が聞こえてきそうです。

 お天気に恵まれて海の風景を存分に楽しめた今回の二人旅。楽しい思い出もちょっぴりの心残りも、全部ひっくるめて旅っていいなあ。改めて、旅にはたびたび行きたいものだと強く思ったのでした。
 あれ?「たびたび」のダジャレ、前にも書きましたっけ?まあいいさ、「たび」の恥は書き捨てって言うじゃない?では。

⑤弟と下北半島旅

 下北半島の東のはずれ、尻屋崎(しりやざき)と言えば、今や「寒立馬(かんだちめ)」で、全国区の地名度となっています。
 海を背景に立つ寒立馬は、季節を問わず絵になるので、「写真撮りたいなー」と、弟が楽しみにしていたのでした。
 ところが今現在、寒立馬の放牧は行われておらず、海から離れた牧場にいるとの事でした。
 道路からその姿を見ることは出来るのですが、私達が訪れた時はずっと奥の方で草をはんでいて、残念ながら寒立馬の迫力ボディを観察する事は出来ませんでした。

 私のスマホカメラではこれが精一杯。

 そのかわり、遭遇したのがこちら ↓

 寒立馬の牧場に間借りしているのでしょうか。正体はニホンアナグマです。
 かなり遠くの地点から、弟が、
「何かいる!何か動いてる!」
 と、目ざとく発見したのでした。
 弟の動物好きは知っていましたが、人間、好きなものには敏感に反応するものだと、改めて思いますね。

 寒立馬を目近で見ることは叶いませんでしたが、ラッキーなことに、灯台内部の一般公開がちょうど始まったところでした。窓口には先客が一人いました。
 「やっとですよ。前に2回来てるんですけど、その時は公開してなくて。今回、三度目でやっと登れます」
 その方の口振りからは嬉しさが溢れていました。よっぽどの灯台好きなのでしょう。世の中には色んな○○好きがいますねー。
 
 では、尻屋崎灯台の美しさをご覧下さい。



 
 ここからは灯台の上からの眺めです。



 
 水平線が少〜しカーブしているのがお分かり頂けますでしょうか。地球って、丸いんですよ。

 最後の1枚です。300円払った者だけが見ることが出来る、尻屋崎灯台の灯器です。すぐ下から撮りました。

 
 ゆっくりと回転しています。
 そうだ!灯台の灯りって、回転して海上を照らしていますよね。
 なるほど、頭のいい事を「回転がいい」と言いますが、流石、トウダイ、滑らかに回り続けているのでした。続く。