おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

ジャコビン鳩について

 昨日も載せましたが、私が「弥生いこいの広場」の動物園で撮影した「ジャコビン」という種類のハトの写真をご覧下さい。

 

 めちゃくちゃ格好良くないですか?

 ジャコビンは公園や道ばたで普通に見かける「ドバト」を人間が改良して作った鳩だそうですが、あの食い意地の張ったドバトと元は同じとは思えない、なんとも優雅なハト様です。

 アップにします。 ↓

 

 

 まるで、毛皮のコートの襟を立てた貴婦人のようじゃないですか。

 「弥生いこいの広場」から帰宅してこのハトを画像検索し、たちまち「ジャコビン」という種類であることが判明したのですが、同時に「えっ、ジャコビン?それってきっと、ジャコバン派ジャコバンとイコールだよね」、そう思いました。

 そうなると、調べずにはいられないのが私なのです。以下、結果です。

 

ジャコバン派ジャコバンは、フランス語Jacobins)とは、フランス革命期の政治結社である。通称の由来はパリサントノレ通りジャコバン修道院を本部としたことによるる。

 後述のように内容は時期によって異なるが、マクシミリアン・ロベスピエールが中心となって急進的な革命の推進を行った時期が有名。フランス革命を主導した主流で、恐怖政治で活躍し、テルミドールのクーデター以降、一転、没落の道をたどる。

 文章はWikipediaの抜粋です。そして、文中に登場するジャコバン修道院の修道僧がまとっていたフードのついた僧衣がこちらです。↓

 

 

 そうなんですよ、勘のいい読者はお気づきになったかと思うのですが、ジャコビン鳩の名前は、豪華な首回りの羽毛がジャコバン派の僧衣のフードを思わせるところから命名されたものだったのです。ジャコビン鳩とジャコバン派の関係がわかり、スッキリしました~。

 

 さて、ジャコビン鳩について、もう少し話を続けます。

 人間の手によって、ただ鑑賞のためだけに特化した姿となったジャコビン鳩。その結果がもたらしたものは、人間の手助けなしには生きられないという悲しい生態です。

 豪華な首回りの羽毛は適切な長さに切りそろえてもらわないと視界を遮るため、飛翔や子育てが不可能になる場合もあるのだとか。それどころか、餌を食べることもままならなくなる事もあるそうなのです。ネットで読んだ、次の文はちょっと胸をつかれるものがありました

 (上級品種は)雛や卵が巣から転がり落ちても全く気づくことが出来ず、(羽毛が邪魔をして)雛に給餌することも出来ない

 

 上級品種とは羽毛がより豊かであるもの、つまり人間の価値観にかなったものということになるわけですが、その結果は悲しく皮肉なものですね。僧衣のフードに似た羽毛を持ったために、フード(食物)に苦労することになるとは。

 人間に手入れをしてもらうことが生存の必須条件であるジャコビンは、自然界では生き残れないそうです。弥生のジャコビンたちも、飼育員さんの裏をかいて逃げだそうとしたりせず、ケージの中で優雅にその生を全うして欲しいものです。裏をかく=トリック、ハトトリックなんて狙うことなく、ね。では。

⑤弥生いこいの広場

 ずいぶん間が開いてしまいましたが、何事もなかったかのようにシリーズ⑤です。

 

 「弥生いこいの広場」を訪れて思ったのは、「鳥の展示が充実している」ということです。姿形の美しい鳥、鳴き声を楽しむ鳥、いろいろな楽しみ方ができると思いますので、鳥好きの方は是非行ってみて下さい。

 

 そんな展示の中でも、一番最初に目を惹かれるのは大きなケージの中をゆうゆうと歩く、つがいのクジャクの姿です。こちらのクジャク、二羽そろって純白なんですよ。

 

  「わー、白いクジャク珍しい!」

 はじめは珍しさに胸躍ります。ところが、長い時間見ていると、

 「やっぱりクジャクは、あの豪華な玉虫色の目玉模様があってこそのクジャクよね」

 と、真っ白なクジャクに物足りなさを感じてきたりします。私の心もこちらのクジャクのように変異するのです。

 

 

 真っ白な衣装で連れ立って歩く二羽のクジャクは、まるで結婚式の新郎新婦のようです。ただし、豪華な長~い裾のドレスをまとうのは雄、あっさりとした衣装が雌です。人間とは逆ですね。

 

 「結婚式のようだ」

 そう思ってケージの中を眺めれば、周りを飛び交ったり止まり木に並んだりしている鳩たちは、まるで結婚式の招待客のよう。なかでも、写真の変わった姿の鳩は、貴族的ゴージャスさで、招待客の中でも「主賓」といったオーラがあります。

 

 

 帰宅してから調べたところ、この鳩は「ジャコビン」という種類だという事が判明しました。

 「ジャコビン!」

 ピンとくるものがありました。調べました。そして、私的になかなか面白い発見がありました。「弥生いこいの広場」シリーズは今日でやっと完結なのですが、明日はここから派生した、ジャコビン鳩について書きたいと思います。よろしくお付き合いください。

 

 それにしても、④を書いてからずいぶんたつのにしつこく「弥生いこいの広場」を書くなんてと、不思議に思われた方もいらっしゃるかもしれません。理由は二つありまして、一つはシリーズの最後、つまり「トリ」はやっぱり美しいクジャクの写真で飾りたいと思っていたのです。

 もう一つは、ブログはダラダラ怠けたりせず、ちゃんと見通し、つまりピジョンを持って書きたいものだと、反省の思いを込めてのお話を書いた次第なのです。では。

➃弥生いこいの広場

 エミューという、オーストラリア固有種の鳥をご存知ですか?ダチョウの次に背の高い鳥です。
 では、写真をどうぞ。

正面から。

 残念ながら、行きに見ても帰りに見ても、同じ場所に眠そうにうずくまったままで、折角の迫力ボディを見ることは出来ませんでした。
 が、眠かったからなのでしょうか、エミューの眼球が白い膜のようなもので覆われるのを見ることが出来たのです。

 帰宅してから調べたところ、これは「瞬膜」という三番目のまぶた(上まぶた・下まぶたがありますものね)のようです。眼球を乾燥などから保護するために、瞬間的に現れるので「瞬膜」なのだとか。鳥類はこの瞬膜を自由に出し入れ出来るのだそうです。
 この白目状態のエミューを見たとき、私の中でものすごく納得したのが、「恐竜は鳥に進化した」という説です。めちゃくちゃ恐竜っぽくないですか、このエミューの顔。
 「なるほどねー、なるほどねー」と、一人で勝手に感心しながら、歩を進めて行きました。

 シロフクロウの檻の前に来ました。こちらもやっぱり眠そうにしています。ウトウトとまぶたを閉じる様子が癒やし効果抜群で、いつまでも見ていたい気分になります。でも、まだまだ先があります。ここは一先ずフクロウに別れを告げ次に行くことにします。
 フクロウは帰りに又ゆっくり見ることにして。復路、だけにね。続く。

③弥生いこいの広場

 動物園では、ほとんどの動物は檻に入っています。空を飛べたり、木登りがうまかったり、そういう動物は屋根のある檻に、脱走の可能性のない動物は頑丈な囲いの中で暮らしています。


 以前に拙ブログで「私は熊恐怖症である」と書きました。それがこんな至近距離で対面できるなんて、これも檻あってこそです。
 もし、山の中でこの距離で出会ったなら、固まるか腰を抜かすか、でしょう。戦うなんて絶対に無理だと、少し前の春闘のニュースなぞ思い出して、考えてしまいました。ほら、春闘ってベアの戦いでしょ。

 手前はイノシシ、その奥はアライグマの檻(柵)です。イノシシの檻には野鳥除けと思われるキラキラテープが張り巡らされています。屋根のない檻の動物は沢山いるのに、テープを張られているのはイノシシだけ。なんで?なんで?と思っていたところ、ちょうど職員の方が通りかかったので、訊いてみました。
 私 「なぜイノシシだけテープを張っているのですか?」
 答 「新聞で豚熱とかご存知だと思いますが、イノシシはブタと同じで感染症にかかりやすいので、それで野鳥を警戒しています」
 そういう事かあ!なるほどねー。きいてみるものですね。
 人間、学びの機会はおりに触れてあるものだと、イノシシのおりの前で思ったのでした。続く。

②弥生いこいの広場

 昨日の続きです。
 お一人様の楽しみに、周囲の会話が自然に聞こえて来るというのがあると思うのですが、悪趣味でしょうか。言い訳させて頂くと、あくまで「自然に」耳に入ってくるのであって、決して聞き耳を立てているとか、そういうことではないのですよ。

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 ラマです。ずうっと口を動かしていて、しかもその動かし方が独特で、下顎を左右に動かすのです。
 「何食べてるの?」
 小さいお子さんが必ずと言っていいほど、そう問いかけて通り過ぎます。一組の親子が檻の前で私の隣に並んで、やっぱりお子さんがそう問いかけました。若いお父さんが答えました。
 「何にも食べてないよ。ただ動かしてるんだよ」
 続けて奥さんに言いました。
 「あの俳優に似てない?えーと、ほら、高橋一生!」
 さらに続けてお子さんに言いました。
 「高橋一生って呼んでごらん」
 「たかはし、いっちぇー」

 わたしは笑いをこらえて「腹いっちぇー」でした。
 しかも、こちらの親子にはよほどご縁があったのか、帰りもまた、ラマの檻のまえで一緒になったのでした。
 またお父さんが奥様に言いました。
 「このラマ、オダギリジョーにも似てるな」
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 ラマのアップです。
 見ず知らずの方の御意見に異を唱えるのもなんですが、賛成しかねます。それどころか、世の多くの女性を敵にしかねない、危険思想だと思われます。
 これをお読みになった方で高橋一生オダギリジョーの熱烈なファンがいらっしゃいましたら、私がそのお父さんの代わりに謝りますので、どうか許して上げて下さい。もしどうしても怒りがおさまらないという方は、呼吸法で気持ちを整えて頂きたいと思います。「ヒッヒッフー」のあれ、ラマーズ法でね。続く。

①弥生いこいの広場

 最初にご無沙汰のお詫びを申し上げます。パソコンが動かなくなってしまいました。復旧まで大分時間がかかりそうなのです(泣)
 パソコンがなおるまで待っていては、書きたい事も忘れてしまいそうなので、慣れないスマホから、少しづつでも書いていくことにしました。小分けにして書こうと思いますので、気長にお付き合い頂ければと思います。

 今日はいいお天気に背中を押されて、「弥生いこいの広場」という、弘前市にある小さな動物園に行ってきました。15日から今年の営業を開始したのですが、びっくりするほど入園者がいました。小さいお子様連れのご家族・グループが圧倒的で、カップルは少数派。お一人様に至っては私一人だったかも?でも、楽しかったよ〜。
 動物を見るのは勿論楽しいのですが、一人だからこそ周りの会話が聞くともなく耳に入ってきて、それも又面白く楽しいのです。

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 プレーリードッグです。小さいお子さんが「リス、リス」と喜んでいて、「いいえ、あれはプレーリードッグです。でも犬ではなく、リスの仲間です」と教えてあげたくてウズウズします。でも、余計なお世話だと分かっています。それに、知らない人に急に声をかけられると子供は怯えるということも分かっています。
 じっと立ちつくすプレーリードッグを見習い、私も差し出口は控える事にします。

 順路通りに坂道を登っていきますと、キツネがいます。「ホンドキツネ」と表示されています。ああ、北海道には「キタキツネ」がいるものね、などと思いながら歩を進めると、今度は「ホンドタヌキ」がいました。またまた小さいお子さんの声が聞こえました。
 「ボンドタヌキだ!」
続けてお母さんらしき声が。
 「またボンドって言う。さっきもボンドキツネって言ったし(笑)」
 ボンドガールは聞くけれど、ボンドキツネ・ボンドタヌキは初めて。キツネとタヌキに007が振り回されるシーン、みてみたい気がします。もしキツネとタヌキが美女に化けて出るのなら、衣装はやっぱり赤と緑でしょうね。続く。

春が来つつある

 南の方では桜が散り始めたとか言っていますが、北国では、「やっと春?」「ひょっとして春?」ぐらいの感じです。特に、先週はビックリする程の寒さがぶり返したので、「まだまだ冬かもしれない」と、北国人は疑心暗鬼でいるのです。でも、やっぱり、四月ともなればもう春でしょうね。

 

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 こちらは、先週の火曜日(3月29日)の撮影です。南津軽郡藤崎町というところにある有名なハクチョウの飛来地です。

 「いるかなあ、ハクチョウ。もう皆帰ちゃったかな?」

 そう思いながら、十数年振りに行ってみました。子供達が小さかった頃は、貴重な冬のお出かけ場所として良く行ったものですが、鳥インフルエンザの脅威が言われるようになって、すっかり足が遠のいてしまったのです。鳥に罪はないけれど、やっぱり病気は恐いですからね。

 写真に写っているハクチョウは全体の三分の一程でしょうか。今日あたりはもう、皆いなくなってしまったかも知れません。春と入れ違いに。旅の無事を祈ります。

 

 さて、昨日は私にとっても春の一歩を踏み出した日になりました。今年の自転車の初乗りをしたのです。「え?」と思われた方は南の方。「そう」の方は雪国の方ですね。こちら、雪深く寒い地方では、冬の間は自転車はお蔵入り。「春」になってやっと出番を迎えるのです。

 タイヤに空気を入れて貰おうと立ち寄った自転車屋さんは、賑わっていましたよ。そこはちょっと高級な自転車を扱っているので有名な、個人の自転車屋さんなのですが、新しい自転車の受け取りに来ている人、何らかのメンテナンスに訪れた人、決して広くは無い店内に人々の活気が溢れ、春の賑わいを感じました。

 新年度には自転車を購入!

 これは多分日本全国どこでもみられる光景だろうとはおもうのですが、先に述べたような事情もあって、雪国ではことさらに春の到来を感じさせられる光景です。

 

 きっと、世はすでに春なんでしょうね。

 でも、私にはもう一つ。本当の春を迎えるためにやらなければならないことがあるのです。それはタイヤ交換。スタッドレスタイヤから普通のタイヤに換えたときが、正真正銘の春の到来。今はまだ、やっぱり「来つつある」なのです。

 それにしても、毎年自分で苦笑交じりに思うことがあります。

 秋から冬に向けてタイヤ交換するときは、スタッドレスタイヤの減りをケチって雪が来るギリギリまで粘るくせに、雪解けの春にはいつまでも平気でスタッドレスタイヤで(雪の無い)アスファルトの道を走っているのです。スタッドレスタイヤだって、「もういい加減リタイヤさせて~」と思っていることでしょう。

 結局、私は怠け者という事なのです。なんでも面倒なことは先延ばししてしまう、だらしない性格なのです。

 渡り鳥に産まれなくて本当に良かったです。もし私が渡り鳥だったなら、グズグズと出発を延ばして、大きく遅れをとってしまうだろうと思います。あげく、遅れを取り戻すために、他の鳥が休む夜間も飛び続けなければならなくなったりするのでしょう。

 「渡り、徹夜」になるのです。では。