動物園では、ほとんどの動物は檻に入っています。空を飛べたり、木登りがうまかったり、そういう動物は屋根のある檻に、脱走の可能性のない動物は頑丈な囲いの中で暮らしています。
以前に拙ブログで「私は熊恐怖症である」と書きました。それがこんな至近距離で対面できるなんて、これも檻あってこそです。
もし、山の中でこの距離で出会ったなら、固まるか腰を抜かすか、でしょう。戦うなんて絶対に無理だと、少し前の春闘のニュースなぞ思い出して、考えてしまいました。ほら、春闘ってベアの戦いでしょ。
手前はイノシシ、その奥はアライグマの檻(柵)です。イノシシの檻には野鳥除けと思われるキラキラテープが張り巡らされています。屋根のない檻の動物は沢山いるのに、テープを張られているのはイノシシだけ。なんで?なんで?と思っていたところ、ちょうど職員の方が通りかかったので、訊いてみました。
私 「なぜイノシシだけテープを張っているのですか?」
答 「新聞で豚熱とかご存知だと思いますが、イノシシはブタと同じで感染症にかかりやすいので、それで野鳥を警戒しています」
そういう事かあ!なるほどねー。きいてみるものですね。
人間、学びの機会はおりに触れてあるものだと、イノシシのおりの前で思ったのでした。続く。