昨日も載せましたが、私が「弥生いこいの広場」の動物園で撮影した「ジャコビン」という種類のハトの写真をご覧下さい。
めちゃくちゃ格好良くないですか?
ジャコビンは公園や道ばたで普通に見かける「ドバト」を人間が改良して作った鳩だそうですが、あの食い意地の張ったドバトと元は同じとは思えない、なんとも優雅なハト様です。
アップにします。 ↓
まるで、毛皮のコートの襟を立てた貴婦人のようじゃないですか。
「弥生いこいの広場」から帰宅してこのハトを画像検索し、たちまち「ジャコビン」という種類であることが判明したのですが、同時に「えっ、ジャコビン?それってきっと、ジャコバン派のジャコバンとイコールだよね」、そう思いました。
そうなると、調べずにはいられないのが私なのです。以下、結果です。
ジャコバン派(ジャコバンは、フランス語: Jacobins)とは、フランス革命期の政治結社である。通称の由来はパリ・サントノレ通りのジャコバン修道院を本部としたことによるる。
後述のように内容は時期によって異なるが、マクシミリアン・ロベスピエールが中心となって急進的な革命の推進を行った時期が有名。フランス革命を主導した主流で、恐怖政治で活躍し、テルミドールのクーデター以降、一転、没落の道をたどる。
文章はWikipediaの抜粋です。そして、文中に登場するジャコバン修道院の修道僧がまとっていたフードのついた僧衣がこちらです。↓
そうなんですよ、勘のいい読者はお気づきになったかと思うのですが、ジャコビン鳩の名前は、豪華な首回りの羽毛がジャコバン派の僧衣のフードを思わせるところから命名されたものだったのです。ジャコビン鳩とジャコバン派の関係がわかり、スッキリしました~。
さて、ジャコビン鳩について、もう少し話を続けます。
人間の手によって、ただ鑑賞のためだけに特化した姿となったジャコビン鳩。その結果がもたらしたものは、人間の手助けなしには生きられないという悲しい生態です。
豪華な首回りの羽毛は適切な長さに切りそろえてもらわないと視界を遮るため、飛翔や子育てが不可能になる場合もあるのだとか。それどころか、餌を食べることもままならなくなる事もあるそうなのです。ネットで読んだ、次の文はちょっと胸をつかれるものがありました
(上級品種は)雛や卵が巣から転がり落ちても全く気づくことが出来ず、(羽毛が邪魔をして)雛に給餌することも出来ない
上級品種とは羽毛がより豊かであるもの、つまり人間の価値観にかなったものということになるわけですが、その結果は悲しく皮肉なものですね。僧衣のフードに似た羽毛を持ったために、フード(食物)に苦労することになるとは。
人間に手入れをしてもらうことが生存の必須条件であるジャコビンは、自然界では生き残れないそうです。弥生のジャコビンたちも、飼育員さんの裏をかいて逃げだそうとしたりせず、ケージの中で優雅にその生を全うして欲しいものです。裏をかく=トリック、ハトトリックなんて狙うことなく、ね。では。