4月24日、夜行バス「パンダ号」に乗って上野に向かいました。目的は東京国立博物館の東洋館を見ることと、根津美術館財団創立85周年記念特別展↓

を見ることです。
桜の季節の弘前からたどり着いた上野は木香薔薇(モッコウバラ)が満開で、

その大木ぶりと、

麗しさ香しさには、目を見張るものがありました。
そして、

修学旅行の季節でもありまして、雪に閉じ込められて、やっと春を迎えた青森県民にとっては、驚きの時の流れでありました。
東京国立博物館(東博)には、いつも特別展を目当てに行くので、東洋館の常設展示はほとんど見たことがないのです。一度だけ、少し時間があったので地下一階だけ見た事があったのですが、東南アジアの美術品の素晴らしさに圧倒される思いがし、今度は東洋館を目的に来ようと心に誓ったのでした。

唐三彩。大きいものはその大きさだけで嬉しくなります。シンプルに、見て楽しい。

「揺銭樹(ようせんじゅ)」という青銅製の副葬品。あの世でお金に困らないようにという願いなのでしょう、穴の開いた銭(ぜに)の形がデザインされています。あまりにも露骨で面白い。

パキスタン・ガンダーラの仏像。お顔も手のポーズもお美しいの。本来は信仰の対象である仏像の、ただ造形の美しさばかりを鑑賞するのは如何なものかとは思うのですが、あまりに美しすぎて。


「美しいって、罪なことね」そんなセリフ、何かにありますよね。そうかもしれない、なんて思ってしまいました。
東博の開館と同時の9時半に入館したにもかかわらず、あっという間にお昼時。最後は駆け足の見学になってしまい、またしても「また来なくては」という思いを残して東博を後にすることになってしまいました。
午後からは第一目的の根津美術館です。昨夜は夜行バスでしたが、寝ずというわけでは無くて、そこそこ眠れてはいるのですが、朝から歩き回っているので、休憩を兼ねてゆっくりランチタイムをとって向かう事にしたのでした。続く。