おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

東寺

 修学旅行のメッカ、京都、ですよね。私も高校の修学旅行で行きました。でも、あの頃の私はお寺を見ても、フーン。仏像、へー。日本庭園、ハァ。若いってそんなものなんですよねぇ。

 ところが、今の私は何を見ても面白い。「何これ」「へー、これが」「わー、凄い」もう、ワクワクが止まらない!

 

 東寺・食堂(じきどう)をバックにお坊さんゾロゾロ。わーい、お坊さんの修学旅行って感じ。おもしろ~い!

 

 国宝・西院御影堂(みえどう)。ぐるりと回りましたら、

 『東寺長者登壇口』という掲示。長者って、さっき観智院で聞いたばかり。東寺で一番偉いお坊さんのことよね。何となくヤッターって感じ。

 

 食堂の横を通り過ぎようとすると、なんだろう?物置小屋のような。でも気になる。正面を見てみよう。

 夜叉神像は、現在は宝物館で展示されています。拝見しましたよ~。傷みが激しくて、でもそれが不思議な迫力になっている像でした。ここが本来のお家でしたか。

 

 見学を終えて金堂から出てきた、本物の修学旅行生の皆さん。皆さん、しっかりご覧になりましたか?

 私は最初に書いた通り、修学旅行では適当な見学態度でした。どのお寺もろくに見ていなかった。でも、こんどう(今度)の旅は違います。興味津々といった態度で、あれもこれも舐めるように見回しました。

 と、金堂の立派な柱の根本に四角い穴が空いている事に気づきました。柱を見て回ると、どの柱にも空いています。私が一所懸命に見ていたからでしょう。監視係と思われる職員の方が、説明して下さったのです。

 「その穴は、柱を立てるときのテコを通すための穴です。太い柱でしょう。屋久杉なんですよ。薩摩藩の献上です」

 屋久杉!

 えー!金堂だけじゃなくて、講堂の柱もきっとそうでしょ。何十本もある!凄すぎ!知らなければ、立派な柱だなーぐらいですが、屋久杉だと分かれば有り難さもひとしおです。

 

 そして国宝の五重塔徳川家光の寄進による、総高55mの現存する最も高い五重塔とうとう五重塔まで来たか、という感じですね。見どころ盛りだくさん過ぎる東寺なので。

 五重塔・金堂・講堂・宝物館、全て内部は撮影禁止なんですよ。素晴らしい仏像の数々は、私の文章ではその魅力を伝えられないので割愛。皆さんに実際にご覧になって頂きたい。特別公開の期間に是非訪れてみて下さい。大人の修学旅行、楽しいですよー!では。