山寺(立石寺)と言えば、
閑かさや岩にしみ入る蝉の声 芭蕉
芭蕉翁の像と句碑がありました。右側には弟子の曽良の像もありましたが、カット。
いよいよ山門をくぐり、1015段の石段を登り奥の院へと向かいます。なんでも、その石段を一段一段登ることも修行であり、極楽への道となるのだとか。
平安時代に彫られた仏様。
最も狭い場所です。どんどん登っています。
可愛らしい石仏に励まされ、登ります。
アチラコチラ眺めつつ、登ります。この辺で相当苦しい。一休みして、また登ります。
仁王門。やっと半分かな?まだまだ登ります。
落ちてなくなった方もいるとかの「修行の岩場」。眺めつつ登ります。
そして、登りに登り、見えました、奥の院!
う〜ん。途中途中の「山の中」感に対して、奥の院の佇まいは、なんか普通(ゴメンナサイ)。
むしろ、下りで寄った開山堂・納経堂が雰囲気最高。ガイドブックなどで紹介されるのもこちらの景色ですね。
いかにも「山寺」って感じです。
こうして書いていてつくづく思うのですが、私などは信仰心が薄いので、お寺なども観光地・有名建築として見ているだけで「お詣り」という敬虔な思いに欠けるんですよね。
そんな私だからでしょうか、根本中堂で安全祈願した甲斐なく、下りの石段では両膝の裏側に痛みが出てしまい、難儀しました。登りよりも下りが苦しい、まさに行きは良い良い帰りはこわい、です。
どうにかこうにか麓までおりられた私ですが、耳元に「そらみたことか」という皮肉な声が聞こえたような気がするのです。
それが芭蕉翁の像の隣にいたのに、あっさり無視され、写真からカットされた曽良(そら)の声に聞こえたのは、私のそら耳?
まあ、無事といえば無事におりてこられたのでとりあえず良しとしたいと思います。
さて、今日の宿はかみのやま温泉。
温泉につかって膝の痛みを和らげるのを楽しみに、あとひと頑張りと駅へ向かったのでした。続く。