おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

ビンボ臭さを楽しんでいる①

 最近、断捨離に(ゆっくり)励んでいるのですが、副産物が生じました。ちょっと自慢させて下さい。

 

 もともと手芸が好きで、ここしばらくは編み物に励んでいました。大分前から取り掛かっているカーディガンは、細い糸で編んでいるので進みが悪く、加えて、私の気分にムラがあるためになかなか形になりません。そうこうしているうちに三月になってしまったので、来年の冬に向けて気長に編んでいくことにします。

 さてそう決めますと、久しぶりにミシンがやりたくなってきて、何を縫おうか思案しておりました。

 私の縫い物にはマイルールがありまして、

 ①新しい材料は買わない(手元にたくさんあるじゃないか!)

 ②実用品を作る(断捨離中に不要品を増やしてどうする!)

以上の条件を踏まえた上で、作るものを決めなければならないのです。

 

 結果、以下の素晴らしい三作品が、断捨離と手芸のフュージョンとして誕生したのです。

 いずれも見ようによっては、非常にビンボ臭いものたちです。でも、私は大満足。つくづくと「私は、貧乏は嫌だけれどビンボ臭いことは好きな、生まれついての貧乏性なのだなあ」と思うのです。

 それでは、私のビンボ臭い作品と解説をお楽しみ下さい。

 

f:id:takakotakakosun:20210311173528j:plain
f:id:takakotakakosun:20210311173616j:plain

 

 息子その2の枕にカバーを縫いました。材料は彼(もしかしたら息子その1かも)がほとんど着なかった、高校の夏の制服である半袖の白シャツ2枚です。暑い夏を少しでも涼しくと買ってやった親心を無視し、彼らは真夏も長袖シャツを腕まくりして着ていました。なんでも「半袖シャツはダサい」のだとか。ふ~ん、そんなもんなのねえ。

 あまりにも新品同様だったので、捨てる決心がつかないまま時が流れていきました。息子その2が高校を卒業してからでさえ、早五年になろうとしているのに・・・。

 ところが、不思議ですね。「捨て」に目覚めた最近の私、きっぱりと捨てる決心がついたのです。いえ、決心なんてものですらありません。あっさりとポイ。が、一度捨てる側に選別したものの、思いついたのです。

 新品同様だしすべりのいい生地だし、枕カバーにいいんじゃない、と。早速とりかかり、しかも、もともとは捨てる予定のものだったという気安さから、ロクに採寸もせずぐいぐい縫いすすめ、あっという間に完成。サイズも偶然の神が味方してくれてピッタリ。入れ口をどうしようか迷ったのですが、シャツの裾の部分がそのままの状態なのをいかして、このまま裏側に折って使うことに決定。

 この入れ口のカーブで、「あれっ、これひょっとして元はシャツじゃね?」って、そのものの前世が分かるというのも、リフォームらしくて面白くないですか。まあ、それをビンボ臭いとも言うのでしょうが。

 でも、何度も書きますが、私は大満足。シャツ2枚が断捨離できた上に、即戦力の枕カバーが手に入ったのですから。

 

 さてあと二つ、ビンボ臭い作品を紹介するつもりだったのですが、長くなってしまったので、残りは明日にしたいと思います。明日もお付き合い下さいね。

 ということで、今日の話は落語で言うなら、「まくら」の部分ですね。では。