おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

雨の日は編み物をしながらブルーにひたる

今週のお題「雨の日の過ごし方」

 

 雨の日も晴れの日も、編み物を楽しんでいます。でも、ムラはあります。夢中になって針を動かす日もあれば、何日も手に取らない時もあったり。私の気分もお天気のように日々変化するのです。

 

 二月から四ヶ月かかって、カーディガンが完成しました。以前拙ブログで、新しく毛糸を買ったことを言い訳するかのような記事を書きましたが、その時の毛糸です。

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 写真の撮り方が悪く、左は紫色に見えているかと思いますが、実物はシブい赤なのです。それに紺の糸を取り合わせて「引き上げ編み」という技法で編み込み模様に編みました。軽く暖かく、そして何よりもオリジナルの配色に成功したと、嬉しく思っているところです。寒くなるのが楽しみなぐらいです。

 

 編み物をしているときは、テレビのニュースを聞いたり、音楽を流したり、最近はYoutubeで落語を聞いたり、いろいろと耳を楽しませています。でも、私は「賑やかな性格」に似合わず、家の中がシーンとしているのも結構好きなので、何も音の無い中で黙々と編み針を動かしていることも多かったりします。そして、そんな時はつい考え事をしているものですが、それが雨の日だったりすると、ついつい考え事もブルーな方に行きがちなのです。

 さて、ここからはそんな風に編み物をしていて思い出した、やっぱりブルーなお話にお付き合い下さい。10年以上も前に『ヤフー知恵袋』で読んだ相談内容なのです。妙に心に残って、時々反芻するかのように心に浮かんでくる相談なのです。

 

 30代女性。子供あり。「好きな人が出来た。その人と一緒になりたい」そう言って夫が家を出ました。最初はショックで取り乱しましたが、あまりに身勝手な夫に愛想が尽き、早々に離婚の決心がつきました。そうしていたところ、夫が帰って来ました。末期癌と診断され余命宣告も受けたそうです。相手の女性は診断結果を聞き、逃げたそうです。

 「面倒見てくれるよね?」そう言う夫に、

 「食事や旅行や、楽しいことは愛人と行って、病人の世話は奥さんなの?奥さんって損な立場ね」と応えました。夫は泣いていました。

 

 相談者は「私はどうするべきと思いますか?皆さんならどうされますか?」と質問していたと記憶しています。回答は様々だったかと思いますが、私が忘れられないのは、

 

 「食事や旅行や、楽しいことは愛人と行って、病人の世話は奥さんなの?奥さんって損な立場ね」という彼女の言葉なのです。切ない・・・。

 そして10年以上過ぎても、時々、全く見ず知らずの彼女の事を思い出すのです。「彼女はあの後どうしたのかなあ。今はどうしているのかなあ」なんて風に。

 

 「雨降って地固まる」という諺がありますが、「雨」も程度問題ですね。あまりにもひどい豪雨では「地」も押し流されてしまうわけで。

 それでも、泥まみれになりながらも人は立ち上がる、いえ、立ち上がらなければならないのが、生きるということなのでしょう・・・。そんな風にも思ってみたりするのです・・・。では。