おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

ウー、ウォンバット

 動物に関するテレビ番組が好きでよく見ています。

 少し前のNHKの番組で知ったのですが、オーストラリアの固有種・ウォンバットは「四角いウンチ」をするそうです。

 

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 オーストラリアの動物らしく有袋類で、コアラに近い種族なのだそうです。このウォンバットのウンチ、テレビで紹介されましたが確かに四角、ほとんど立方体でした。

 なぜそのような形状のウンチをするかというと、転がらないようにするためなのだそうです。ウォンバットは岩の上などの目立つところに縄張りの印として糞をします。その糞がコロコロと転がってしまっては用をなさない。そこでキューブ状のウンチ。腸の最後の方で腸内運動によって四角い形状を成形。用をなす糞として、用を足すわけです。

 

 「転がらない」で思い出したのが、以前NHK『チコちゃんに叱られる』でみた、「卵はなぜ卵形なのか」というやつです。番組で紹介された答えは、「転がりにくく、あるいは転がったとしても遠くまでいかないように」ということでした。確かに卵形はまん丸に比べて転がりにくいだろうと思います。それは容易に想像がつくのですが、番組で卵を転がしてみると、卵はUの字のような軌跡を描いて、巣の近くに戻ってくるのでした。これで親鳥が卵を見失う危険性が大幅に減るわけです。なるほどなーと、大いに感心させられたのでした。「コロンブスの卵」状態ですね。

 

 もう一つ、「転がる」方の話を披露したいと思います。もともとはイギリス(つまり英語)の諺である、「転石苔を生ぜず」又は「転がる石は苔むさず」と言うのがあります。広辞苑によりますと、

 ①何事も腰を落ち着けてあたらないと、身に付くものがなく大成できない。

 ②常に活動している人は、時代に遅れることがない。

とあります。

 ①と②では真逆と言いますか、①では「転がる」のは悪であり、②ではむしろ「転がる」事を推奨しています。①では「転がる人」はこけることが多いと思われており、②では「転がらない人」はコケにされるわけです。私がネットで調べたところでは、①の意味合いはイギリスで使われることが多く、②はアメリカ的な捉え方のようです。なんとなく、それぞれの国民の気質のようなものを表しているようで、面白いと思いました。

 日本人の使い方は②タイプが多いように私は思うのですが、どうでしょうか?新し物好きな日本人らしさが表れている気がします。

 

 今日は話が転がらなかったり転がったり、転々としてしまいましたが、楽しんで頂けましたでしょうか。皆さん、「箸が転んでも・・・」という年頃でもないでしょうが、まあ、ウォンバットのウンチのように四角四面にならず、コロコロ笑って頂ければと思います。

 そうそう、タイトルはピンクレディーの『ウォンテッド』の出だしの感じで読んで頂ければ嬉しいです。では。