おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

雪が降らないねえ

 令和二年になって、元旦に雪かきをしたきり、一向に雪が降りません。生活する上では本当に楽なのですが、雪かきで稼いでいる方々もいるわけで、喜んでばかりはいられないですね。スキー場だって、大変です。

 全国的にも暖冬で、風物詩・観光名所となっている「氷柱」が凍らず、お客さんが来ないというニュースも見ました。

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 写真は、中津軽郡西目屋村の乳穂ヶ滝(におがたき)で、12月26日に撮影したものです。

 乳穂ヶ滝では毎年二月の中旬に、その年の農作物の豊凶を占う乳穂ヶ滝祭りがおこなわれるのですが、高さ33メートルの滝が上から下まで完全に凍るのが吉兆とされているようで、今年はどうなるのか気になります。

 

 この写真を撮りながら連想したのが、自分の白髪頭です。いつの間にかかなり白くなっていて、久しぶりに会う方に驚かれます。自分でも、鏡で見ているときはそうでもないのですが、写真に写った姿には「こんなに白いのか」とびっくりします。でも、染める気はないのです。なぜなら、白髪ってメリットもあるから。

 一週間ほど前、市役所内の銀行で振り込みをしようと用紙を記入した際、金額を書き間違えました。それも、全部書き終わって確認して気づいたのです。窓口のお姉さんに「訂正印でいいですか」と訪ねましたら、

 「金額は訂正がきかず、書き直しになるんです。書き直すより、機械でやってみませんか?その方が振込手数料もお安いですよ」

 「ああそうですね。そうします。場所はどちらですか」となりました。

 その方は親切に私をATM機のところまで案内して下さって、やり方も教えようとして下さいました。「やり方はわかりますので」と言いましたら、「大丈夫ですか?」とダメ押しのお気遣いまでいただきました。

 考えてみれば、振込みはATMで、という発想がない時点で十分『お年寄り』なわけで、白髪頭のお陰ばかりではないのでしょうが、親切にしていただけるのは有り難いことです。

 今日も親切にされました、TSUTAYAで。レンタル有効期限の更新に行き、有人レジに並んでいたところ、「機械でもできますよ。どうぞ」と声をかけて下さり、最初から最後まで付きっきりで面倒をみて下さったのです。お陰様で、滞りなく更新でき、特典のブルーレイレンタルもできました。有人レジで済ませた方がお店にとって効率的なぐらいでしたが。

 でも、世の中がなんでもネットで済ませられるようになっている中、私のような実店舗で「借りる」というお客さんがいるからTSUTAYAも成り立つわけで。意外に「お年寄り」って、いいお客さんなのかもしれません。親にとって手がかかる子ほど可愛いいというのと同じで(笑)。

 若い人がこの文章を読むと、「やり方を覚える気はないのか」といういらだちを覚えるかもしれません。でも、そうじゃないんですよ。私だって、一度教えてもらったら次は自力でやりたいとは思ってるんです。ところが、悲しいかな、次まで覚えていられる自信がないんですよ。次に機械の前に立ったとき、髪の毛ばかりではなく、頭の中も真っ白になっている恐れがあるのです。年をとるって、そういうことなんですよねえ。

 街には白い雪が降らない冬もありますが、頭の中には確実に白い部分が増えていくという、お寒い話でした。

 などと書いていたら、テレビのニュースで、「明日は東京に雪の恐れ」と言っています。センター試験が無事に行われるといいのですが。受験生の無事と健闘を祈ります。では。