おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

月並みですが、「食欲の秋」で

今週のお題「○○の秋」

 

 最近は美味しいものを食べるが本当に楽しみです。「何を当たり前のことを」と思われる向きもあるかも知れませんが、ほんの半年前までの私は、そうではなかったんです。

 半年前まではフルタイムで働いていました。朝はトースト一枚。昼食は職場でお弁当を注文して食べていました。一人暮らしなので、夕食は適当に作ることもありましたが、途中でお惣菜を買って帰ることも多かったです。さらに、職場が結構、宴会の多い環境だったので、かなり頻繁にパーティー料理も食べていました。

 仕事を辞めて変わったことの一つに、宴会がほとんど無くなったということがあります。当然、豪華なお膳や、にぎやかなビュッフェのお料理とは疎遠になりました。

 また、お惣菜もあまり買わなくなり、自分で作ることが多くなったのですが、それ程料理好きではないので、簡単なものをつくり、2回3回と食べます。そして、ここが重要なのですが、使う材料がだいたい安いものなのです。そう、節約のためです。

 もともとグルメというわけでもなく、特に食べ物にこだわりもないので、普段の質素な食生活に不満はないのです。ところが、自分でも予期しなかった変化がありまして、たまに高いものや美味しいものをいただくのが、嬉しくてしょうが無いのです。

 働いていた頃は知らず知らず贅沢になっていて、豪華なお料理を前にしても、それほど気持ちが盛り上がりませんでした。でも、今は違います。お友達と行くランチや、たまーに出かける夜の会合など、目の前にお料理が運ばれてきた段階でワクワクしてしまうのです。

 「美味しいものを食べるのが好きっていう人は、こんな感じだったんだー」

五十八才にして新境地です。この話を十才ほど年上の知人にしたところ、彼女の反応はこちらがビックリするほど大きなものでした。

 「なるほどね-。食べることが嬉しいって。美味しいものが、そう嬉しいとは。なんとねー、なるほどねー」

 彼女は何回も繰り返し言うのです。

 何が彼女の心を刺激したのかわかりませんが、後日会った際におっしゃるには、ご主人にもこの話を教えたのだそうです。そうしたところ、ご主人の反応も、

 「なるほどなー。それでいいんだ。そうでいいんだ」

というようなものだったそうです。

 そのご主人の話を聞いて、私はなんとなく分かった気がしました。

 「飽食」の日本にあって、食べ物を前にワクワクするような経験は、実は貴重なものかもしれないのです。特に年配者にとっては。

 普段の食事がそこそこであれば、何万円もするような、あるいは一年に一度や二度といった食事は例外として、ちょっとやそっとのメニューでは、ワクワクと言うほど年配者の心は弾まないのだと思います。ところが、私のように日常が質素であれば、反動でご馳走の喜びが大きくなるわけです。

 でも、その喜びのために普段を質素にするなんて事は出来ないわけで、知人のご夫妻が私の状況に賛嘆とも言えるような反応を示したのは、自分たちには不可能な幸福を私が手に入れているから、ということではないかと思ったのです。

 例えて言うなら、文明人が自分たちには無理だとわかっていないがら未開の生活に憧れたりするような・・・(ちょっと例えが大げさ?)

 

 せっかく手に入れた「食べることにワクワクする」という境遇。そして、時は「実りの秋・食欲の秋」。大いに楽しみたいとおもいます。ただし、太らないようにという条件付きではありますが。

 

 そして、その舌の根も乾かぬうちに、最近はまっているチョコレートをご紹介。

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これは、ヤバイ。アーモンドとチョコレートって、美味しくないわけがないわけで。

『口の中が美味しさのラッシュアワーや~!』ということで。では。

 ※弘前の方へ 中三の食料品売り場で売っています