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「クヒオ大佐」は純粋な日本人でありながら、アメリカ空軍パイロットを自称し、カメハメハ大王やエリザベス女王とも親類だと騙り、結婚を餌に複数の女性から1億円以上もだまし取ったのだそうです。当時、ワイドショー等でも大々的に取り上げられ、Wikipediaにもあるように、堺雅人主演で映画化もされました。
それにしても、「国際ロマンス詐欺」ってどうなの?取り調べに当たる刑事さんなんかも使うの?
シーン1 警察署の廊下。憔悴しきった中年女性が横切る
刑事1「あの女性は?」
刑事2「例の、国際ロマンス詐欺事件のガイシャですよ」
こんな感じ?
それはさておき、今日は「国際ロマンス詐欺」と「結婚詐欺」の相違について思うところを述べたいと思います。
普通は「結婚詐欺」だと思うんです。言葉巧みに「結婚」をちらつかせて、「結婚」を望む女心につけ込むことで、大金を騙し取ることが可能になると思うんです。この先どうなるか分からないただの恋人では、大金を引き出すには、ちと弱い。
ここでポイントになるのは、「言葉巧みに」というところ。まず、結婚の意思は本物であると女性に信じ込ませなければなりません。その上で、結婚できない事情があると言うことも納得させなければならないのです。しかも、その事情が女性に愛想を尽かされる程であってはなりません。
「お金で解決できるなら、私が。だって私たち結婚するんですもの。私のお金はあなたのお金」
言葉巧みに、この域にまで女性を操ることが出来なければ、結婚詐欺師にはなれません。クヒオ大佐は純粋な日本人だったからこそ、結婚を餌に口先で女性をだませたのだと思います。
それに対して、「国際ロマンス詐欺」の犯人達は純粋な(?)外国人です。おそらく日本語は不自由だった思われます。そんな彼らが女性と築くのは、いわゆる「言葉のいらない関係」だったと思うのです。言葉のいらない関係って、何?
そう、それは恋。多分、恋。きっと恋。「ロマンス」です。
最初は「国際ロマンス詐欺」という名称に失笑を禁じ得なかったのですが、なるほど、確かにそこには、女性の一方的なものだったにしろ、ロマンスがあったのだと得心したのでした。
それにしても、被害に遭った女性が50代とあって、いくつになっても、女性は恋をして「ポーっと生きてる」んだなあと思いました。チコちゃん、叱らないで。