彼岸の中日→お墓参り→おはぎ、この連想は年配者では多数派でしょう(自信)。
「おはぎ」は好きですが、手作りしたことは一度もないです。息子達が食べないので、作る張りがないというか、きっかけがなかったというか。人生で一度ぐらいは作って見たい気もしますが。せめて、「おはぎ」を巡る思い出話・言葉遊びでもしてみたいと思います。お付き合い下さい。
中学校で「国語」の時間に、「ちごのそら寝」って習いましたよね。
お稚児さんが、『かいもちひ』が出来るまで、寝たふりをして待っていた。「かいもちひが出来ましたよ。起きなさい」と声がかかったけれど、一度で起きては、待っていたように思われる、もう一度呼ばれたら起きよう。ところが、「せっかく寝ているのだから、そのままに」。え~、そんな。仕方ない。だいぶたってしまったけれど「はい」と返事をした。狸寝入りがばれて、大いに笑われた。
あの『かいもちひ』とは、今でいう「ぼたもち」のことと習いました。そして、「ぼたもち」の別名は「おはぎ」です。でも。私の家には、「ぼたもち」という言葉はありませんでした。一年を通して「おはぎ」です。春のお彼岸も「おはぎ」。多分、私の家だけではなく、私の生まれ故郷では「おはぎ」が一般的だったのだと思います。
「かいもちひ」が「ぼたもち」だと解明されても、なお「ぼたもち」って何?という疑問が残る田舎の子。田舎に生まれるって、大変なことなのです。
「おはぎ」は、ご飯の半分ほどを撞いて作るので、「半殺し」とも呼ばれるって、知ってます?私は57年の人生で、たった一人だけ、おはぎのことを「半殺し」ってよんでいる人を知っています。同郷の年下の女性ですが、なぜ彼女がそういう呼び方をしていたのか、謎です。彼女は容姿も性格もとても可愛らしい人で、その口から発せられる「半殺し」という言葉のギャップ。なかなかに面白かったのです。
最後に、昔の「なぞなぞ」です。私世代よりも、さらにひと世代上の時代の「なぞなぞ」です。小学校の時、担任だった年配の先生から教えて頂いたのです。その先生がおっしゃるには、昔の人は、本当に英語だと思っていたということでした。
問題 英語で「ヒネルトジャー」は水道。では、「ナカメシグルリアン」って、
なあんだ? (答 中が飯でぐるりが餡、おはぎです)
「ナカメシグルリアン」を紹介した後は、すんごいピンボケ写真なのですが、どうしてもこれを載せたかったのです。
天正遣欧使節団、向かって一番左が「中浦ジュリアン」なのです・・・。