おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

ああ勘違い、「教皇のバビロン捕囚」

テレビの旅番組でフランス・アビニョンをみました。

話は飛びますが、

教皇のバビロン捕囚」って、誤解してました。ローマ教皇が無理矢理にどこかに連れ去られて、幽閉されていたイメージ。でも違ってたんです。

1303年 ローマ教皇ボニファティウス8世が憤死すると、フランス王の力が増していきます。

教皇・ボニファティウス八世の死因は「憤死」 - takakotakakosunのブログ

1305年 フランス王の後援によりクレメンス5世が教皇になると、

1309年 教皇庁をフランス南東部のアビニョンに遷します。

    俗に「アビニョン捕囚」あるいは「教皇のバビロン捕囚」とも。

1377年 グレゴリウス11世がローマに帰るまで、およそ70年続きました。

 

 そうなんですよ、教皇は自らアビニョンに引っ越し、豪勢な宮殿を建て、芸術家を呼び寄せ、楽しく自由に暮らしていたらしい。全然、捕囚じゃないの。

 ボッティチェリの美しい「聖母子」がアビニョンの美術館に残されています。この聖母子像は(テレビでみたんですが)、師匠のフィリッポ・リッピの描く聖母によく似た、憂いを含んだ儚い美しさがただよっていました。

  フィリッポ・リッピ『聖母子像』の美しさ - takakotakakosunのブログ

 

 同じテレビ番組で紹介された、アビニョンに残る古い「橋」。直しては壊れ、直しては壊れ。今は修復をあきらめ、途中から失われていて、川(ローヌ川)の流れを見物して戻ってくるという、面白い橋(?)です。そして、その橋が有名な歌、

「踊れ踊れ、橋の上で、輪になって踊れ」の『アビニョンの橋で』のあの橋だったんです。(実際の橋は幅が狭く、輪になって踊ることはできないそう)

 

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輪になって踊る三美神ーボッティチェリ作『春(プリマベーラ)』部分

 

 この三美神は、向かって左が一番若く、右に向かって年老いていってるって知ってました?「ダンスがスンダ」後、ハッと気づくと年をとっている、人生の寓意がありますね。

 

以上、とりとめのない、ハシにも棒にもかからない話でした。