フィリッポ・リッピ(1406~1469)
彼の絵は衝撃的な美しさでした。
美しくも儚く、哀しみ漂うリッピの『聖母子と二天使』
まずはこの美しさをご堪能下さい。
(ウフィッツィ美術館蔵)
フィリッポ・リッピは大変な女好きで。
修道士だったのに、次から次へと女に手を出し、
挙げ句、若い修道女と駆け落ち。
その修道女と、二人の間に生まれた息子をモデルに描いたのがこの聖母子像。
聖母の髪とベールに、画家のモデルに対する愛があふれるようです。
彼は画家としては超一流でも、修道士としてはダメダメだったわけで、
回りの修道士のように立派にはなれなくて。
だから、リッパじゃなくてリッピだったんだね(苦笑)。