水族館で魚を見るのは勿論楽しいですよ。
美しい熱帯の魚に「わ-」と歓声をあげたり、巨大なエイに「イエーイ」と興奮したり。でも、やっぱり海獣の魅力にはかなわないと思ってしまうのです。それはやっぱり私が哺乳類だからでしょうか。
「この生き物たちは一度陸に上がったのに、また海に戻ったんだな。陸の何が嫌だったんだろう」そんなことを考えながら、ついつい海獣の水槽の前では長居してしまいます。
ここ「城崎マリンワールド」では、イルカ・オタリア・アザラシ・アシカと言った、今までにも見たことあるなあという哺乳類メンバーに加え、トド、セイウチという巨大海獣も見ることができるのです。
見たことある?皆さんは見たことある?トドとセイウチ。私は初めて見ましたよ~。大興奮。しかも驚くべき事に、彼らは芸まで披露してくれるのです。
勿論、イルカのジャンプは素晴らしいものでした。オタリア、アシカ達だって見事な芸を披露してくれました。ペンギンの散歩も見飽きない可愛さです。でも、面白かった魚を含め、全てを紹介していては切りがありません。ここは、涙を飲んで、トドとセイウチの紹介だけに絞りたいと思います。
セイウチの巨大さは写真でお伝えするのが一番でしょう。ご覧下さい。
そして、こんなにもだらしないワガママボディでありながら、なんと腹筋運動を披露してくれたのです。
凄いなあ、良く仕込むものだなあ、私も頑張ろう、なぜかそんな気分になりました。
続いて、トドです。
トドと言えば、「トドのような○○」という比喩表現がありますね。ネットで「トド 比喩 意味」と検索したところ、「トドのような嫁」「週末の父はトドです」と言った例が目に飛び込んできました。意味するところは、太っているとか、寝転んで何もしないとか、そんなところです。検索の結果ですよ、私の考えではありません。でも、それらは認識不足も甚だしい、トドに対して失礼極まりない表現なのです。
まずはこの可愛らしさをご覧下さい。
投げキッスするトドです。
あなたがイメージする「トドのような嫁」に、こんな可愛らしさがありますか?
続いて、スマホで撮影した芸をするトドの動画をご覧下さい。
あなたがイメージする「週末の父はトド」は、こんなにもアクティブですか?
私は声を大にして言いたい。「トドのような」とは、可愛らしいとか、運動神経がいいとか、そういう意味で使われるべき比喩表現なのです。
「水族館以上、であること」。
城崎マリンワールドはそのキャッチコピー通り、言語表現の意味の変革までも迫る、水族館の範疇を超えた水族館だったのです。お勧めです。
さらにもう一つ。「水族館以上」のアトラクションをご紹介したいと思います。
この日は不漁のために休止していましたが、この写真に写るのはアジの釣り場なのです。アジを釣って、その場で調理してもらって食べるという体験が出来るのです。
多くの日本人の憧れ(?)「水族館の魚みると、食べたくなる」が、かなえられるのです。まさに「水族館以上」。
どうです?「城崎マリンワールド」、行ってみたくなったでしょう?時のたつのも忘れるような面白さです。さながら、竜宮城に行った浦島太郎のごとく。
でも、夫は言いました。
「昼には城崎温泉に戻ってランチにしよう。行きたい店がある。その後は外湯巡りだ」
夫にとって城崎温泉の外湯は、「水族館以上」のようです。勿論付き合いますよ。なんと言っても、私たちは「トドのようにアクティブな夫」と「トドのように可愛い妻」なのですから、夫の提案に異論のあるはずなど無いのです。続く。