おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

「つまらん、お前の話はつまらん」は大滝秀治

 しばらくブログの更新が滞っていました。ネタが無かったのです。ずっと家に閉じこもっていると、新しいことに出会うことも中々無いし、加えて、頭の働きも鈍ってくるような気がします。

 

 一週間前の土曜日、燃えるゴミの日でした。ゴミは8時半までに出すことになっており、しかも我が家の回収場所は、ほとんど8時半ピッタリに回収車がやってくるのでした。

 完全なる寝坊でした。ガバと掴んだ目覚ましい時計をみると、8時45分。体内に埋め込まれた加速装置が久々に起動し、目にもとまらぬ速さで「着替え・ゴミ袋を持つ・防寒着を着る」が同時に行われ、5分後には玄関に立っていました。

 「待てよ。回収車が既に行ってしまっていた場合、ゴミ袋を持ってスゴスゴ戻ってくることになる。人にみられたら恥ずかしいではないか、いい歳をして」

 まずは、様子をみて来ることに。やったー、まだだ、まだ回収車は来ていない。大急ぎでゴミ袋を持ち、誰も見ていないのに「落ち着き払った」という雰囲気を漂わせつつ、無事にゴミ出しを済ませたのでした。

 

 その後の朝食のテーブルにて。

 まだ東京に戻っていない息子その2と向かい合って朝ご飯を食べながら、上に書いたゴミ出しのくだりを熱く語って聞かせたのでした。そして、語り終わって気付きました。

 私 「ねえ。今の話ってつまらないよね。寝坊したと思ったけどゴミ出し間に合ったって、人に言うようなことじゃないよね」

 息子「うん」

 私 「お母さんって、そんな話を懇々と語るような人じゃ無かったと思うんだよね」

 息子「そうね」 

 私 「何でそんな話をするかって言うと、他に話すことが無いからなんだよね。年寄りの話はつまらないって言われるけど、その理由がわかった。生活がつまらないから。面白いことに出会わないからだ」

 

 かなり愕然としました。話すことが無い。なのに何か喋りたくて、どうでもいいような話をダラダラする。そうならないように気を付けようと思っていたのに。つまらない話はせめて年寄り同士で、若い人にはしない、そんなお婆さんを目指しているのに。

 これも新型コロナの影響の一つです。食べ物ばかりでは無く、話まで味気ない物にしてしまう、恐ろしやコロナ!

 

 タイトルの「つまらん、お前の話はつまらん」は、かつて、キンチョールのCMで俳優・大滝秀治が、あの独特のしゃがれ声で息子(岸部一徳)を一喝したセリフです。思い出して、ちょっと心に刺さりました。「つまらん、私の話はつまらん」とならないよう、気を付けたいと思います。

 あれっ、ひょっとして、このブログも相当つまらんのかな?読者の皆さんの反応が恐いです。キンチョーです。では。