おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

ぼんやりと昼間のテレビをみている

 贅沢な昼食の準備が5分ほどで整い、さあお昼ご飯だ!

 ご飯は一食分ずつラップに包み冷凍してあるもの。yo-yo-、ご飯は冷凍、解答は解凍~それ正答♪(ラップです)。

 おかずは保存容器に入ったものが、たくさん冷蔵庫にスタンバイしています。どれ食べよっかな~。迷ったけれど、ミズ(山菜)のあえもの、鶏レバーとピーマンの味噌煮込み、巨大梅干し、玉コンニャク、しょっぱいものばかりだから、このぐらいにしておこう。

 テレビの前に陣取って、「王侯貴族のようだ」と思うのです。自分の手を煩わせること無く食事の準備が完了。おかずはスーパーで買った玉コンニャクを除いて、全て人様から頂いたもの。ほら、領地からあがる年貢のようじゃない?一応、ミズの和え物は昨日自分でつくったのですが、ミズ自体は頂き物なのです。一人暮らしだと、「少しだけれど」とおかずなどを頂くこともあって、こうして思いがけず贅沢な食卓にありつけたりもするのです。

 

 何気なくつけたテレビ番組が、二年前の、NHKスペシャル「人体」の再放送でした。最近はたびたびこのシリーズの再放送を目にします。シリーズを通してのテーマは、臓器はそれぞれネットワークをつくり、まるで「会話」をしているかのようだというものです。それで、オープニングの映像では各臓器の声として、「敵がいるぞ」「酸素が欲しい」といった台詞が書かれ、沢山の台詞の中には「ごはんが来たぞ」というものもあるのです。

 この「ごはんが来たぞ」、これがメチャクチャ私のツボに入ってしまうのです。

 今年のお正月の番組だったと思うのですが、芸人が相方を替えてオリジナルの「お笑い」に挑戦するというのを視ました。その中で、ハライチ・岩井氏と渡辺直美氏というコンビが生み出した「塩の魔神と醤油の魔神」という強烈なキャラが印象に残っています。「料理が運ばれてきたぞ~」のかけ声で、塩か醤油か、どちらの出番になるか二人が歌いながら牽制し合うというネタです。

 「人体」の「ごはんが来たぞ」を目にする度、私の脳内では「塩の魔神」コスプレの岩井氏と醤油の魔神コスプレの渡辺直美氏が踊り始めるのです。さながら王侯貴族の目を楽しませる踊り子達のように。

 こうして、自ら手を汚すこと無く貢ぎ物のごとき料理を口にしながら、テレビという余興を楽しむ。本当に王侯貴族のようです。

 

 一方、「人体」が始まる前のニュースで、恐ろしい言葉を聞きました。女性アナウンサーが厳しい顔つきで言いました。

 「○○地方の雨量は観測史上最大を記録しました。観測史上最大と言うことは、今まで経験したことが無いような事が起こるということです」

 ちょっと曖昧なのですが、内容としては合っていると思います。当たり前のように過ごす日常があっという間に崩れ去る、本当に恐ろしく残酷な事です。では。